A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2022/10/07

f:id:A2laboratory:20221007230111j:image

寒い。寒いぞ。

こう、急に涼しくなると体調が悪くなる。

自分だけじゃなく時計も止まるもの、遅れるもの、色々と不調を示している。

この前は熱く感じていたPT15アンプだったけれども、今日は逆に有り難い温かさだが、触っても緩い程度にしかならない。

ただ、通電しておくと少し部屋が温かくなる感じがする。

f:id:A2laboratory:20221007230104j:image

寒いってのに半袖下着だけでいるのが間違えなんだけどねw

ネネと良い勝負かな(笑)

とりあえず温かい仕事を。

f:id:A2laboratory:20221007230114j:image

3DG4っていう、面白い整流管の立ち上がり時間を調べていた。

規格は、カソードのある傍熱型の表記なのだけれど、ガラス越しに覗いても、フィラメントが見えないのである。いや、無いのである。

カソードの筒は見えるが、カソードの筒しかない。

だが、カソードの筒の両端はピンに繋がっている不思議。

f:id:A2laboratory:20221007230108j:image

フィラメントはカソードなのである。

それ直熱型って言うんだよって思うでしょうが、直熱型の立ち上がりは存知の通り、2秒である。

これは傍熱型というだけあって、60秒は必要なのである。

面白いことをやったもので、カソードの筒に適当な抵抗値が有る事を良い事に、それをシリースにすれば、そこへ電流を流してカソード筒自体が熱をもって、オキサイドが活性化して電子が出る。

フィラメントという概念を違った方向からアプローチした球。

確かに傍熱の場合は、加熱器の役割しかないから、フィラメントとは呼ばずに、ヒーターと言うし、ただただオキサイドを熱するだけの働きだから、理に適っている。

上の部分の折り返しは、其の儘カソード筒がベコっと曲げて渡っているから、大分凄い太さがある。

でもって薄赤く徐々になる感じは完全にカソード筒。

 

で、何で時間を調べたのかと言えば、傍熱管のウォームアップよりも直熱管だと先に立ち上がってしまい、整流部だけが先に立ち上がると電圧上昇が大きい。

コンデンサをパンクさせる要因の1つである。

かと言って、サーマル管を使うのはどうも過度な気がする。接触時にノイズも出る。

1次を入切するよりも、2次を入り切する方がノイズは大きいのである。

そこで立ち上がりの遅い3DG4を使うと、都合良く、尚且つ超ソフトスタート可能であるから、コンデンサにも優しいという事である。

まぁまぁ、電流食うのと、3Vである事があるから、考えておく。