A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

試聴

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Tannoyで試聴してみる。

ハムは暫し聞こえる。窓を開けて電氣扇を回せば分からなくなる。
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長らく使っているPA用途の807AB2の音と比べると、PT15は明るい音がする。

所謂、小劇場なんかのホーンが付いた様な物に近い様な印象。中高域が飛んで来易いが、下が少しサッパリ目な印象。

然し乍ら、若干中抜けした様にも思う音で、調整卓のEQを触ってみたが、200c/sを2dB弱上げると中抜け回避な様な印象だったが、もっと厳密に行かないと詳細が分からないからMac側でEQを補正してみた。

結論から行くと、調整しても3dB以内で満足行くレベルだから、そんなに大きくはズレていないと思われる。

それよりも、スペアナで見れば一発でないか。ってね(^ω^;;)

 

暫くしてEQを切ってみたら、違和感を感じなくなっていた。慣れてしまったらしい(笑)

 

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1日置いて問題のない球側で実際にどんな音が出ていたのか調べてみた。

スピーカーから大凡1m離れた位置より測定。

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50-400c/sの間はやはり窪んでいた。

20c/sから信号は出ているが、40c/s程にならないと聞こえない。

真ん中、500-1kcに突起があるのがクセモノだ。

どうやら劇場のホーンくさい音っぽく聞こえるのは、この特性が影響しているのだろう。

この500-1kc辺りに来る声なり楽器が一番前に出る事になる。

高域は撫やかに落ちているのは、S.Pのハイコントロールを下げているからかも知れない。

欧州の球はこんなモノ。と言われたら、これが持ち味なのかも知れないが、案外くせっ気高い。

後で抵抗負荷でスペアナで見た方が良さそうだ。

ちなみに、以前に作ったEBL1の時のF特は以下の様だった。

1kc辺りが上がるのは、やはり持ち味かな。

クオード2に於いては、18dBのNFBも掛けているし、カソードにも局部的に8dBのフィードバックをしている。

平坦を出すのに苦労が見えると言っては、そんな感じはする。まぁまぁNFBは持ち味、個性を叩き潰して、均一化しようという回路である。

球転がしをしても、変化が極小に済む様にしているという言い方もできる。

 

よくよく考えてみたら、CF3もリモートカットオフの球であるし、EAF42もリモートカットオフ。

どちらも皆様が使いたがらないリモートカットオフ球だから、大凡同じ様な音がしているのかな。

リモートカットオフの球はどんなのがあるのか…。

オーディオとしては、どれを挿しても大凡鳴ってしまうというアバウトな分野であるが、互換がありそうなのをピックアップしてみた。

EF40 sharp g1-g2 rev.  Gm1800. 
EF41 variable same. Gm2200. 
EF42 sharp same. Gm9500. 
EL42 sharp same. Gm3200. 

 

EF42はゲインが上がっただけあってgmは高いが、シャープカットオフだったらしい。

EL42は小型の割に2.5W程得られるらしい、小型出力管。これでドライブでも十分だったかも知れない(^ω^;;)

集めてみる事にする。

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500c/s辺りで、ワワワと別の音が薄く変調している様に思って見たが、波形が変形する程の変調率ではないらしい。

ハムと混ざって、単音でなく聞こえるのかも知れないし、自分の耳が変になっている可能性も考えられる。

もしくはTannoyのダイアフラムが腐ってきている可能性もあるが、それだと波形が変形するかな…。

少しまた考える。

 

修理依頼とが積み重なっているから、そっちを優先。

一区切り良くなったら、また手直しなりをする事にして、一旦終了。