A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ATLAS 標準時計

f:id:A2laboratory:20220509151530j:image

続編。

ゼンマイがある訳でも、トルクが掛かる訳でもなく、無給油で問題のない機構だから、固着もなく、ホゾ穴が磨耗で広がる事もない。

ただホコリが積もると、歯車の間で噛み込んで、それが負荷になるから、綺麗に保つ事が重要になる。
f:id:A2laboratory:20220509151536j:image

組み立てる。
f:id:A2laboratory:20220509151541j:image

文字盤も戻して指針も曲がりを直してやって組み立て。

調整を再度してやって運針が続く事を確認。

f:id:A2laboratory:20220509151538j:image

精度はかなり良いから、振り子を1mm回すとかなり大きく影響がある。

最終的なFINE調整は微調整マグネットで行う。

f:id:A2laboratory:20220509151533j:image

6時間で大凡1分の進みだったから、24h +4分程だった。

振り子をバラして組んだにしては、まぁまぁかな。

1目盛 1日10秒前後だと推測。FINEは±8目盛だから、1目盛1秒前後と思う…

f:id:A2laboratory:20220510225701j:image

…という不適当では良くないなと、タイムグラファーで確認した。

結果は3600振動は水晶精度の確認用だと思うから、何%の±表示なのか分からないが、打点は荒ぶっていた。

更に一定に進んでいる訳ではなく、かなり幅があり、トータルの精度らしい。

思った以上に曖昧な装置の様だ。

もっと点が揃うかと思っていたが、そんなに高精度なものではないのか…

そんなで、1目盛動かしたから、何秒変化するのか確認する事は出来なかった。

ただ、3600振動であると認識するだけ、その計測範囲内にはあるという意味なのだろう。

水晶は流石安定していると言える…

でなければ、水晶時計を作る意味がないか(^ω^;;)