Westinghouse Electric & MFG. Co.
Pittsburg PA. USA.
ウェスティングハウスの中でも、旧社名だから1900年代かなと思う。
良い風合いで、壁に有って動いていたらカッコいいなと買った(笑)舶来品である。
ダイアルの焼け具合から、150V辺りをかなり長い事示していた様な感じであるから、工場かの電力盤にくっ付いていたのではないかなと。
バランサーの調整は風防を外さないと出来ない仕様で、設置したら壊れる迄は触らない方式であろう。
さてさて。このメーターの大きさであるが、20cm程ある結構巨大な物である。
以前にブロカントで買った、ガス工場の放出メーターも大きかったが、丸のタイプではこれが一番大きい部類になった。
導通を見ると無限大で、壊れているらしい。
Junkとも表記は無かったが、“博物館から”とあったから、壊れた廃品を見せていた物なのかも知れない。
まぁまぁ、専ら今の今になって、使おうなんて言う者も少ないであろうから、世間一般は動かないオブジェで良いのかも知れないが、私は使いたいが為に買ったのであるから、手直ししてやる。
マグネットはまだそこそこに強いから大丈夫そう。
ダメなら再着磁は難しいから、マグネットを貼り合わせて強くしてやれば良い。
調べると手前の抵抗線は7.1k出たが、もう1つの方が切れているらしい。
メーターコイルは切れていなかった。
木のボビンに綺麗に絹巻線が巻いてあるが、ニスで固まっているから、これを触ると絹が剥離してしまい勿体ないからDaleの抵抗を幾つか合わせて調整して良い具合に探って切れたオリジナルは其の儘にパスしてやって動く様にした。
精度は申し分無い。
ググると1912年のカタログに本品があった。
9インチシリーズらしい。
ケースが109年分(?)の汚れが積層になっていたから綺麗に洗ってやった。
ケースに触ると鉄臭い様な、生臭い様な感じで、まさか銀は使っていないと思うが、凄い強い臭いが手に暫く残った(^ω^;;)
触らないと臭わない不思議。
フェルトを貼っている接着剤(?)の臭いも何か独特で、例えて一番近い印象は、ゴキブリホイホイの餌袋の臭い(^ω^;;)
そんなで洗った後は、工場の油臭い...いやあれは良い香り(笑)がする様になった。
風防は薄かったり厚かったりしたのか、枠の固定穴が3段階に空けてあって、タップが切ってあった。
分厚い青々したのが入っていたが、組み付けてしまうと青さは感じない。
さて。困った事に裏からネジ止めする様にタップが切ってあるのである。
壁に掛ける様な括り穴も無いし...。さぁどうするかな。
壁掛け用に取り付け板を作ってネジ止めして壁に掛ける手法が良いかな。