A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

エキサイターランプ

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光学トーキーの光源、エキサイターランプが暫く待機している間に切れてしまったらしい。

音もなく消えていたのである。

エキサイターランプの替えはカートンで持っているから、交換すれば良いと思っていたが、箱を開けてみるとバルブサイズもフィラメント電流も、少し大型用の物で合わない。

ストック箱を見ても、同じ物が有ったかと思えば、フィラメントが縦向きの物で、電圧と電流が合わない。

こりゃ参った。

致し方ないから、6.3VのP.Lを使って、それらしい代用品を作った。

ソケットはルーズベースの球があったから、それを外して作った。
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エキサイターランプには規格があって、サイズ、フィラメント位置、これらが決まっているから、これに合わせに行かねばならない。

しかしながら、構造は至って単純で、光源-レンズ-フィルム-フォトセルという位置関係であるから、今回の場合はランプを一番音の大きくなる場所へ、探してやれば良い訳で、少し動かせる様に、端子へ直接ハンダせずに、リード線を介してソケットを浮かした様な具合に止めてある。

結果としては良好である。

僅か横へズレても音が小さくなり、果てには音が出なくなるが、リードは保持もするから、一度決めたら触らなくて済みそうである。

次のランプ交換の時は、フィラメントがフィルムに対して平行になる様に回し、加減する必要がある。

今回は平行に来るように合わせてハンダしたが、半周り位は接触子のバネが効くから、調整が出来る。

 

エキサイターランプはサンエイ電機で手に入るから、作らなくても良いっちゃ良いが、それもまた楽しみなもので。