A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

300B/LS8

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続編。
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足りない抵抗は琺瑯巻線のデットストックを買ってきた。
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WE38Aは、38W抵抗という意味なのかな。

表記の数値と実測とで公差が激しくあって、普通一般であったら不良品であり売れないが、@数万円という値段で取引がある様だ。

何が良いのか分からなくなってくるが、良い音がするらしい。

良い音とはなんぞや。

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262A用でトランスを巻いているという事だったが、実測で6Vしか出ていなかった。

繋ぐと5.8Vになる。

通電から2分は待たないと音が出てこない。
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一度温まるとそこそこ音は出るが、試しに別電源から10Vを与えてもウォームアップタイムが短くなるだけでゲインは変わらない様だ。
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10Vの時はカソードが仄かに赤い事が確認出来る。

カソードが活性化しないから、すぐにエミゲンになるだろうが、ノイズ対策だとすれば、まぁ役立つかな。

 

ps:思ったら、セラミックヒーターだから、300Bのフィラメントとでシリースにして使っても大丈夫かな。

それならアース兼バイアスにもなって良いかも分からない。

 

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LS8の時は深い低域はあまり出ない。ハイもシャリつかない。

サラーっとした70’sラジカセ風。

中高域は出るからカラオケ的。

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300BはB+も300Vになるから、余裕があるか、低域も少しは出る様になって現代風、ワイドレンジ。

ただ独特のクセがある様で、ラジオかトーキーアンプ、インターカム、1920年代後半の高級電蓄の様な雰囲気。

やはり中高音にシフトしていて声好きにはウケが良さそうだ。
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現状だと1V入れてもフルスイングせず、歪ます程にも達さない音量しか得られず。

ただ力量感は6V6ppの方が断然あって、ボワーっとフォーカスの甘い様な耳あたりの良い音がしている。

自分はこれらの球よりかはT20の方が好みという事が分かった。

部品も自分が指定の業者に誂えさせた物の方がキッパリ、サッパリ、ドーンとしていてやはり好みである。

まぁ調整と言ってもサッパリした回路だから触るに触れないが、調整してはみる。