A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ナショナル T14-R1P pt6

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続編。

モールド抵抗を両サイドから測って、誤差が少ない物はとりあえず残すとして、一方方向へはそれらしい値が出るが、逆方向へは高抵抗を示す物は交換。

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そうやって交換すると10個弱あって。

水平出力のグリッドリークもダメで、主要な場所が怪しくなっていたが、良く写っていたなと感心(^ω^;;)

オシロで確認しながら水平出力の信号をパディングで調整。

折角回路図があるから、指定電圧と波形になる様に調整しておく。

しかしながら、同期調整のコアを回すと、電圧は同時に動くから、コアの安定する範囲幅の調整にしかならない。

とりあえず真ん中辺りで絵が止まれば良いだろう。かなり広い範囲でシンクロするから、調整がお粗末でも、問題にはならないだろう。まぁ勘が良ければ合わせられる。

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他社のとは違って筐体をひっくり返して修理をしている時に、何かと便利な窪みがあって、そもそもへ、シャーシを筐体から浮かせる為にプレスしたものと思うが、それが逆さからするとポケットになって、調整ドライバーを置くにも、当てがって調べる用の、各種容量のコンデンサを奥にも丁度良いし、外した不良部品を一々ゴミ箱に放す必要もなくて便利。

他社のは乗せられても、縁が無いから誤って回路内部に落ちてショートしても危ないから色々と置けない。

モク箱の物については、R面になっていて、そもそも置けない。

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とりあえず、動作に問題はないから、組み上げて様子見とする。

高圧のケースを開けているが、蓋もある。

X線が出るからここは閉めていた方が良い。

まぁテレチューブから相当放出しているだろうけども(; ^ω^)
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チューナーに使っている球を確認していなかったが、予想では、〜HH2か3辺りかなと思ったが、高周波に7DJ8、ブレンド局部発振に12AT7という組み合わせ。

チューナーにAT7の乗った機体は初めて触るかも知れない。

珍しい印象があるが、AT7はエミゲンになっている感が強くした為、簡易試験にTV-12を出して調べるとやはりエミゲン。

日本電気のSQ管、6201が有ったからこれに交換。

測定、通信用よりもSQの方が高周波の場合は長生きするかも知れない。

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チューナーの球が悪かったのか、明るい部分に黒い影の様な尾を引く現象、ストリーキングの症状が若干あったが、交換後はストリーキングは無くなった。

強く黒く出る場合は、映像増幅周辺のピーキングコイル断線が疑わしいが、どれも切れてはいなかった。
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ひっくり返したら、垂直サイズが若干下がって上下が見える様になったが、VRで調整すれば問題無く。

安定も良いし実用的。

コントラストの掛かりが甘い様だったが、切り屑かハンダ屑が何処かショートしていたのか、コントラストがかかる様になった(笑)

揺さぶって結構屑が出ていたから、通電前にやらないと危なかったかな(^ω^;;)

 

youtu.be

1日空けて通電したみたが、大凡絵が出るまでに40秒を要しているが、まぁこんなものかな。

同期がズレて立ち上がる訳でもないし、状態は安定している。