A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/10/13

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オーディオフェアは開催しているとのことだけど、店がどこも閉まっていて、合わせて作ったアンプを並べるに至らず、オクに出してしまった。

電車も間引きの様だし、集客が見込めるとも思えない。

仕事も別途貰っているし、それを進める。

 

本日の選曲は、古典エレクトリック。

私が好きな、デリア ダービシャーの世界。

テープに録音、切って貼ってループにしたら、それをレコーダに掛けて再生するとループ音が1つ完成する。

これを繰り返し、幾台ものテレコを一斉に動かしMIXして1本化録音すれば、1つの音楽が完成する。

こういった古風な方法のエレクトリック。

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この類に関わる人はBBCの関係が多いみたいで、ライブラリがBBCっていうのは多い。

逆に残っていない(?)のかも知れないけど。

というのも、当時(1940年代)はあまり評価が良くなかった説がある。

雰囲気は“未来派”に近い様な印象もある。

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今聞くと、SF効果音集に含まれていそうな音が多く、マイクで拾った生音を逆再生したり、速度を変えたり、発振させたり、歪ませたり、昨今のコンピュータで完成させるエレクトリックな音とは全く違う。

ダービシャーが多分一番古くからループテープをやっていると思うが、John Bakerもまた似て古くからループテープをやっている。

ジョーンベイカーはJazz気が強くあって、より洗練されて完成した音楽という感じ。

テンポを守っているというか、メロディラインがしっかりしているから、万人に音楽として受け入れ易い事と思う。メジャーな雰囲気。

ダービシャーは、アンビエントというか、自由さを感じる仕上がりな気がする。

古いソースは特に生音をどうにか加工して創意工夫して音になっている感が強いから、比較対象が見つからない、古いけど何時までも新しい、新鮮な様な音作りと思う。

テレコが、再生ボタンを押されてテープがヘッドにタッチするノイズも、音楽の一部である様に、全てのバランスが良くまとまっている。

ただマイナーな雰囲気。シリアスなSFには向いていそう。

専ら、Doctor Who?のバックを担当したのはダービシャーであるから、しっくり行ったと思う。

あまりソースが現存していない様だから、殆ど発掘されたソースはバイナルかCDになっている事と思う。
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レイモンドスコットも同じく、ループテープもやるが、カッティング迄も自分でやっちゃう様な人。Jazzの分野で多分有名。

自分はBBC Radiophonic Workshopで彼らを知った派。
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スコットは、1950年代辺りから、テレビCMの音楽担当で、Auto-Liteのスパークプラグ、ネスカフェ インスタントのCM等のbgmを手掛けていた。

他にCMの音で携わっていたのは、ベイカーだけど、IBMだったかな?忘れちゃった。

イカーの音源集CD、Tapes 2で入っていた記憶。

Tapes1が国内Amazoneで1万越えという値段が相変わらずで未だ買えない(笑)

と思ったら、英国のディスク屋で、中古 6ポンドで売っているのを発見w

その温度差はなんなんだかw

 

そんなで、古風なエレクトリックもまた良いけど、UTAUも良い(爆)