A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/10/01

 

youtu.be

 

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先日からボチボチ作ってたリバーブアンプが完成系になったので、その過程を。

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VRを上げると発振が始まり止まらないから、発振の元を探ってみたが、不思議なバランスで、初段を抜いても発振は止むし、リバーブドライブを抜いても止む。

ミックスの6BE6を抜いても止んだが、片chだけ抜くと、半減するだけで発振は止まなかった。

バーブ受けの12AT7を抜いても止む。

どれか一本を抜いておけば発振せずに使えるという状態(笑)

発振が起こると、連鎖の様に各所で観測出来るという具合で、一箇所の発振だけで済んでいる様には考え難い。

言ってしまえば、設計と配置が悪い、或いは組み方が悪かった。

 

特定が難しいから、試しに初段のVRに行き帰りしている線を触ってみると、発振周波数が可変する事が判明。

初段のG1がハイインピーダンスの回路になった事と思うが250kでも発振するのかなぁ、したんだなぁ(^ω^;;)

それとも単にゲインが高かったからなのか、追求しなかったけど、シールド線を使わないと、高周波球は(?)発振し易いのかも...?とか考えたり。

推測だと、グリッドリークを50kにしても、発振はするのではないかと。

結局、配線の位置だけでは発振を止ませる事が出来なかったから、初段にNFBを掛けて、数百pfのCを抵抗と共に挟んでフィルタとし、発振防止とした。

発振周波数は、高い時で70kc、低い時で60kcで、綺麗に発振していたから、テレコの録音回路に用いれば、トランスで削除ヘッドと録音ヘッドを動かし、HiFi録音が可能であろう雰囲気だ。

ただ安定していないと、バイアスが動いて音になってしまうが(^^;;

こんな様に、交流バイアス法が生まれてと思うと、なんともアナログな(^^;;

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ヒーターは固定抵抗でハムバランサの構成を組んで如何に静かになるか様子見としたが、実用レベルに静かだった。

少し残っている様にも思うが、リバーブの残響音が完全にゼロにならないと、ハムなのか残音なのか、スイッチの動作1つでも、音源になってしまうから、この辺りは使っていて、改良を施すのが良かろうと。

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なんだかんだで、Bの回り込みかも知れないと、各所で平滑の段数を増やしたり、色々やってしまって、こりゃ修理の時が困難だなぁ(^^;;

もっと大きいシャーシか、配線流れを配慮した方が良い。

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ラインアウトで実用性としては、問題なく。

ただ、内蔵のパワーアンプで簡易にスピーカーを鳴らせると思っていたのだが、こちらもボリュームを上げると発振するという始末(ーー;)

あまり音量が得られない...今更だが、117N7単体ではフルスイングするのに5Vは必要であった事を忘れていた(ーー;)

入力トランスを使っているから1Vでもスイングしているのであって....

一段増やすにも難しいし、とりあえずライン出力で外部アンプを駆動しマトモに鳴らした方が良かろう。

ソースの入力のミックスも、劣る事なく再現出来ているだけでも、以前に作ったバージョンよりも良くなっているから文句無い。

バーブもハイからロー迄出ていて、これまた文句無い。

周波数変換管の利用法が新たに分かり、これが案外実用的でかなり良質である事も、私の中では大きな事に思えて。

次回はモノーラル愛好者にも納得の行くコントロールアンプをちょっと考えてみる事とする。

 

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バーブレーション、少し問題もあって、レコードのプチプチ音が、ピュルン ピュルンと派手に鳴るから綺麗なレコードじゃないと気になる場合も。

 

ミックスせずに、リバーブだけを抽出した場合、かなり大きいホール横のバーにでも居るかの様な雰囲気がする臨場感で、ライブ盤のアンビエント ノイズが入っている類いのソースならば尚一層、会場にいるかの様に酔える(笑)という安い上がりが出来て、酒がより美味しい(気がする)という効果も(笑)

 

やはりライブ感を醸し出すなら、無指向性のS.Pをソースダイレクトで鳴らし、対角にリバーブを掛けた無指向性のS.Pを鳴らすのが、それっぽい。

ただし、無指向性のS.Pは、音が全方向へ広がり散るから、音場がボケるという面があるから、コンサートの様に全体に広がる音で、音楽を楽しむというタイプの方には良かろうと。

定位置でピッタリ着席して聞きたいという音に凝るマニアさん向けではない。