A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ヘルメス 受信機

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ヘルメスの並四が安く出ていた。

昭和8年発売の品物らしいが、キャビネット共に状態は良い。
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シャーシを引き出してみると状態は古い儘の様子。

戦後に手入れしている様で、割りかし新しい部品が数個ある。
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絶縁をチェックするとチョークコイルも漏れているし、コンデンサも漏れていて全くダメ。

チョークコイルは切れているし、ケースに漏れていて、正常に動作していたのか気になりどころ。

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木製のボビン(?)にコイルが巻いてあると思われるが、これはカソード抵抗用のモノと考えられる。

この片線が7μFのブロックに入っていたが、果たして7μFなのか?

何故コイルなのかが不明であるが、ハム消し用にコイルを使っているワケではないと思う。

多分、固定抵抗が高級(?)だから、コイルを巻いた方が安上がりだった可能性も考えられる。
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0.01μFのチューブラと2Mの抵抗は後付けで、時代が新しいが、Cは絶縁低下で不良。

元々付いていたマイカコンは生きていた。

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全段、元々はトランス結合の仕様であるが、カップリングトランスがこれまた2段とも断線していて回路を変更しないと鳴りそうにない。
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現状の回路はこんな様。

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とりあえず、ブロックコンをバラして、中身を入れ替えようと思ったが、ケースがバラになるという....
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失敗(^ω^;;)

部屋がコンパウンド臭くなってしまった
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まぁいいや。ラグを立ててチョーク代わりに抵抗とで組んだ。
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通電してみると、ブーブー ピーピー発振していて受信はしている様子であるが、声にならず。

やはりカソードのCの容量が気になる。

試しに47μFを触れさせたら、ブーブー鳴っていた音が止んで、静かになって、声になる様になったから交換。

やはり容量不足であった様子。

表記は7μFとなっていたが、全てのタップが7μFでは無いのではと思ったり。

ただ、カップリングがトランス結合であったのを、C結合にしたから、その辺りの違いも影響しているのかも知れないが、イマイチ分からない。

 

明日またちょっとチェックをしてみる。