A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/08/05

音像加速装置。

ちょっとカルトっぽい様な、アニメに出てきそうな、現実に存在していなさそうな装置名なんですけどね(笑)

知っている中では、一般製品で売られていた事はないと思います。ググっても出てこないし、まず何て言ったら良いのか分からない(; ^ω^)

 

その発端は、随分と前から、オーディオ コンプレッサーはあるのに、それをデコードする機材が無い事に考えていた事があって。

要は、録音盤はRIAAエンコードしてカッティングした盤を、RIAAでデコードして再生するわけで、圧縮したら解凍したいなとというワケです。

f:id:A2laboratory:20190805193001j:image

ただ、この録音時の圧縮は、通常トラックごとに圧縮して、ミックスして仕上げという流れであるから、全体を解凍するというのは、完全に再現出来ないという事になる。

要は、AGCの逆さな事をやっているというだけである。

前にモノーラルで試作をした時には、特にクラシックの強弱の強いソースがハッキリと効果が得られていた。

ミックス後に圧縮を強く掛けて仕上げている、流行歌類は、レベルが一定に定まってしまっている為、その効果の強弱が判別し難い。

音が詰まっていないソースに関しては、強弱がその時折々で変化はあるが、あまり加速している感が得られ難い。

高圧圧縮がされていないソースが一番、より”らしい”感じの躍動感は得られる。


f:id:A2laboratory:20190805193005j:image

今回はコンパクトにステレオで試作をと、高圧はチョッパ型を採用した。
f:id:A2laboratory:20190805192958j:image

前回はST管、GT管を使用したが、サイズ的にステレオでこのシャーシ内で収めるには、少々キツイから、MT管とした。

マイクロホニックやノイズ面からしても、MT管の方が小さく済む。


回路の時定数とで、レスポンスは変化してきて、反応が良い球でないと効果が得難いという事もあり、今一般的なアンプの様に、互換球とで差し替えは不可である。

専ら、互換球など無い。どれも値が其々に異なるから、その大体の範囲内ならば…という設計でも動くか、動かないかの違いであろう。

 

さて、回路を組んでみよう。