A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

12AX7 音色確認 瞬間切替器

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お店で取り扱いのある球で、どれがどいう云々というお客さんがいるから、試聴用アンプに差し替えてとやっているのだけども、電源切って、差替え、通電....

これじゃあ、何がどう変化しているのか判別が難しいと事務所から見ていて思っている。

という事で、最大3本を瞬時切り替えで音色変化を確認しようという装置を作った。

X7はμが100あるが、増幅無しのラインアンプで良い訳であるが、カソード出しだとその変化率が判別付かないかなと思って、プレート変調した、アンプに使った時と同じ条件で、ゲインを落とした回路とした。

持っている12AX7マルTで1:1になる程度に調整した。

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手前のスイッチでステレオ一発切替になる。

プレートを切り替えると、カップリングのチャージがあるから、ポップノイズが出てウルサイから、3つとも動作状態にして、負荷も繋いでおいて、ノイズレスに仕上げた。

本機で音色作りをしてしまっては意味がないから、簡素な、データブックに動作参考で乗っている回路構成である。
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カソードはあえてバイパスCは付けていない。

 

試しに使った、アメリカJan5751、北京電子 曙光、松下マルT

 

5751はデータシート通り、僅かゲインが下がる。μが70である。

音は全体にゲインが下がるからか、大人しく聞こえる。

曙光のヴィンテージX7は、3つの中で一番明るい音がしている。悪くない。

松下マルTも曙光に似ているが、そこまで明るい印象はなくて、落ち着いた雰囲気だけど、ブラインドされたら、自分には判別付かない印象。

聞くソースにも寄るだろうが、コンピュータマスタリングの曲ではどちらも同じ様。

 

あとは何処まで求めるか、だろう。

球で音は変わらないと、私は話の上では言ってしまうが、結局コンデンサを変えても抵抗を変えても、配線材を変えても、ハンダを変えても変化すると感じたら、それは変化があったという事だし、コンセント アウトレットを何処に、どの向きで挿すかでも変化するから、それをウンチク言って同意を求める必要はないかなと。

聞いてみて自分が思う感想が言えたら、それはそれで良いわけで、十人十色。

ただ、測定器に掛けて出た結果によるものであれば、それは性能の裏付けになる事であろう。

そもそも歪んでいるとか、発振しているとか、フィルタで音作りをしているとかはまた別として。

難しく考えず、音を楽しく楽に聞くのが、“音楽”と思っている次第です。

 

 

昨今、安いICアンプもあるし、iPhoneで鳴らして満足している人が多いのに、真空管をワザワザ選んでいるのであるから、とにかく自分が気に入る様に楽しもうZE(笑)

 

 

ps:曙光の球はマイクロホニックが大きい事が判明。

フォノアンプに使った場合、床の音を拾う可能性あり。

Jan、マルTはマイクロホニックが小さい。(本機では確認出来なかった)