A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

UZ-42 パラレルプッシュプル

前にUZ-42やらをゴソッと一山買ったが、結局ラジオ屋の廃品で、使える物が少なかったが、喝入れしてやり、その中から厳選してもパラプッシュに出来る分は確保出来たから、製作してみる。

完全にお楽しみ用である(笑

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配置を決める。

回路は有り余りの球とで、パッと思いつく儘に構成した。

結構ざっくり(笑

でも、ノイズ発生機を作るのであれば、誰でも出来るから、その辺の安物には負けない数段良い物を作る。

私は上杉佳郎氏の設計方に、かなり影響を受けている一人である。
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穴あけ。

道具を少しづつ揃えているが、結構な金額になる(; ^ω^)

店にしたら、同好会というか、製作支援の会を開きたいなと。

シャーシ加工やアンプ作りを一緒に楽しみ、後世に設計や手順を伝授、面白いと思ってもらえれば良いなと。

そんな大層なことは私にはないけど。
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ソケットも有り余りと、貰い物なんかで構成しているから、色々なのが混ざっているけど、まぁ良いw

一番問題になるのは、そこじゃない。
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ベークのソケットは各社それぞれデザインと製法が異なるが、用途は同じw

逆にこのベークのソケットを買い集めようとすると、かなり値段になると思う。

なくなると高くなる…欲しがる人が居ればの話だが(; ^ω^)
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組み付けて球を挿した。
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さて配線していく。
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今回は1台のみしか作らない予定だから、配置図は書かなかった。

本当は線の流れを考えた方が良いが、経験から、流れと、とりあえず束にする様な感じで纏まっていれば、問題ない。

逆に、長い線を引っ張り回すとあまりよろしくない。
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見立てを書いてないので、ラグ板は極力使わない方法になったので、空中配線炸裂。

最短で回路を完成させるという意味では良いかも知れないが、ノイズが出始めると、部品が上下で交差し、複雑な状態になるから、特定が難しくなるという事も考えられるが、これも経験的に問題ない。

μもそんな大きくないし、なるべくハイ インピーダンスにはしない様にしている。

コンデンサは、ちょっと贅沢にジェンセン オーディオのカップリングだ。

それも珍しい1μF。

所謂、ジェンセンは、ギターアンプとか、楽器系の類で作っている事が多いけど、オーディオグレードのは、帯域的にも、ピーク的にも安定している模様。

抵抗はお気に入りのDALE。

高級なんだよねぇ(; ^ω^)

お楽しみにしては、普通に投資しているよ(爆)

でも、ここには良いものを使わないと、結局出てくる音に左右する。

だからって、1個数万円のコンデンサ使っても、変わらないだろうけど。

要は、変わるギリギリが分かれば、それ以上は必要ない。
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組み完。

ヒーター配線の流れがイマイチだから、CTにバイアスを印加した方がより静かになる可能性。

6.3VのUZ42と、13Vの13EM7を使用しているので、2ラインになる。

どちらもCTは出してもらった。

CTがなければ、ハムバランサでも良い。
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切り屑を落として通電してみる。

1発目から音が出てくれた。

煙が出ず、音が出ただけでも嬉しいものでw

回路は自前だからマトモに動作するか不明であったが、幾分マトモである。

初めはNFBを掛ける予定であったが、それを調整するのも面倒(; ^ω^) になって、無帰還にした。

テトロードの42らしい、低域のダンピングが非常にAge Ageであるw

だが、普通にHiFiであって、ナローな印象はない。

大きいスピーカーをゆったり鳴らすのは最高だな全く。

昔のアンプに付いていた、ラウドネス補正をONにした様な音の質感で、ドンシャリ系な傾向があるが、非常に聴きやすい。

出力はプッシュで20W程度だから、パラプッシュにしても、30Wかそこそこであろうと思っていたが、50W近く出るんじゃないかと思える程、随分とドンドコ低域が鳴る。

ステレオで100W近く出れば、普通に使う分には、申し分ない。
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定電圧放電管はSGへダイレクトに繋いで、255Vを供給。

普通は定電圧放電管を使うアンプの回路は滅多ないが、実は定電圧放電管でSG安定化をしてやると、メリハリやボヤケが晴れる。

使われない理由は、回路が不安定だと、発振を起こすからであろう。

十分に余裕のないトランスで動かそうとすると、電圧が下がって放電管がチラチラするなんて事がある。

それは音になって現れ、ボッボッボと鳴ったり、低周波で発振したかの様になる場合がある。良い回路構成じゃないとよろしくない。
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ミテクレも結構イケているし、満足である。
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各所の電圧を測ってみる。

予測していた電圧より、50V以上高かった部分があるから、これは後に改良する事とする。

現状で消費電力は160-180W程。


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それと、3B22がないけど?と思われた方がいらっしゃるかと思うが、実は5U4を2本使う予定でいた。

しかし、シャーシが狭いから、3B22を1本で済ませちゃおうという様に変更。

そうすると、2.5Vのヒーターであるから、電圧を下げる必要が出てくるから、この抵抗が用意が出来なかったから、ここは一先ずシリコン ダイオードで動作試験をしてみた訳だ。

ガラ箱にあった80BKのソケットだけを取り、そこへダイオードを仕込んだだけの代物である。

最近は売っていたりするが、まぁこんなモンは、手作りしてもワケない。

ただ、ダイオードはスパイクノイズが発生するから、コンデンサも一緒に詰めた方が良いかも知れない。

僅かではあるが、これはノイズの原因になる場合がある。

今回も静かながら、ジジジとノイズがある。(解決済み)

 

 

 

 

 

 


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しばらく使用していると、何か左chの音が小さい様である。

球を見ると1本、空気球でもないのに、内部が薄く曇っている。

定格以上で使用して、ガスが発生してしまったか?色々考えてもよく分からない。

テスターにはかけて、Goodであったから捨てずに持っていた球で、初っ端は音が普通に出ていたから、急激にエミゲンになったと考えられるが、そんな事ってあるのかなぁ。

まぁ良い、交換できる余裕もあるから、交換して同じ症状になったら、回路が悪さしている可能性を考えれば良いかなと。(球不良でした)
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TANNOYにつないでみている。

通電5時間が経過しているが、特に問題無し。

ただ、42が結構な発熱があるから、電圧を下げてやった方が寿命的に見たら良さそうな雰囲気はある。

プレートは赤熱している事はないから、動作には問題はない。

 

ノン フィードバックのアンプを作ったのは、ギターアンプ以来かな?

ラジオを作ってた頃は、普通に無負帰還であったが、ここ迄普通にHiFiだとは思ってもみなかった。

耳当たり的には、かなり良い特性の様に思える。

かなり美味しい所を突いている感多め。

かと言って、EQ的にグニャグニャした印象はなく、人の耳の感度特性にマッチングの良い様な感じである。

電気的にフラットの特性というのは、HiFiセットである場合には必要な条件なのかも知れないが、結局それは電気的特性であって、耳の特性にマッチングしたフラットの特性かと言えば、それは違う。

もっぱらバッチリ合った特性が誰氏にも合うかと言えば、それもまた違うから難しいのだが。

 

ちょっとしばらく視聴してみて、改良してみる事とする。