A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2021/09/06

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今日は1kWの球の引き合いがあって荷造りに会社に行って。電話して出荷した。

昼、いつもは平日には行かないから、蕎麦屋で今日はどうしたの珍しい。と言われて(^^;;

“今日は仕事で(笑)”というと何時もは?と聞くから、“遊びで(笑)”と言っておいた(爆)

まぁまぁ、会社に修理依頼品を持ち込む人は今は少ないから、大凡遊んでいるに近く(笑)


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会社で仕事はしても給料は基本なし。ボランティア社員。専ら社員というより姉妹店(笑)

出来高

ただ、引き合いで物が動いた分の駄賃を貰ったから、前々から気にはなってた808をゲット(o^^o)

1万円でも自分にしちゃ大金だが、ペアは買えないから、バラで2本。

会社サイドも残の後家さんは売れないから、バラバラで良ければ有難いと。

プレートのデザインが違うのと、プレートキャップに石を挟んで強化しているのとしていないの、ゲッタ入りとノンゲッタ。

 

学生の時は左右で全く違うスピーカーを使っていたし、まぁ粗大ゴミを拾って直して使っていた頃を思えば、今はまだ左右で揃ったスピーカーと一応、同じ型番の球で構成出来ているだけマシかな(笑)

本当に左右で2Way、3Way、口径も違うし木箱のとプラスチックのとか、メーカーもインピーダンスも気にしていなかったから、ステレオを聞くと言うよりかは気にいる音で鳴れば良かったという具合で。処分して今は1つも残ってないけど(^^;

 

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面白そうな後家さんを探して見つけた類。1本しかない。

VU111S カナダのGEらしい。かなり古そう。

プレートが危険な具合のハーフ整流。

なぜ上に導電銀コートしたのか、よく分からないが、必要だったのであろう。

直熱型である。
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PEN45DD

GTっぽいがピンが太くて普通のGTソケットには入らない。

こちらは下部分に導電銀コートがしてある。

多分カソードかSで引き出してあると思われる。

出力は4.8Wらしい。

6V6程度かな。

 

今日は飛び回って疲れた(^^;;

6V6、6F6、VT-52

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STCの6V6があったから球転がししてF特を見てみる。

ボリューム最大にて一定に測定。球のみ交換。
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う〜ん(^ω^;;)

ゲインが変わるくらいで特性は殆ど変わらない。

出力トランスのクセが其の儘影響しているというのが一番近いかな。


テンの6V6は元気が一番良くて、やはりガッツリ来るが、荒っぽさを感じる。音は大きく出来る。

単にgmが高くて歪みっぽいだけなのかな(^^;;

 

それで言うとマツダの6F6は特性通り音が小さい。その為かお淑やかな印象はあるが、大きい音を得ようとすると早く歪む。gmが低いか。

 

VT-52はSTCの6V6に似ているが、比べると低域が薄い様。VT-52の方が低域が豊かな印象がある。

 

結局はトランスでF特は殆ど決まるかな。

TV7 ソケット交換

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外回りをして会社に戻ってゆっくりしていたら、社長がエーコン管のソケットが大破したから交換してくれないかと。

TV-7はコンパクトに仕上げる為に、かなり凝縮して設計してあるから、トランスを外し、整流部を外してソケットに辿り着く様式。

既に以前に修理に出しているそうで、触っている形跡はあったが、トランスのボスで挟み込まれて潰れた線が2本も出て来た。酷い手入れをされたものだ(ーー;)

更に至る所が油っぽく、ニオイは無いから、マシン油じゃないらしい。

そうなると接点復活剤を吹き撒いたのではないかと推測。どうしようも無い修理屋がいたもんだ(ーー;)
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交換して組み立て、チェック。OK。

 

トランス色々

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誂えの規格外なデカイのが到着した。

端子型も頼んだもので、奥にあるが、手前のカバー型のが、左から大中小であるが、どれがP.TでCHでOPTだか分かるであろうか。

結構難しいですよ(笑)

 

 

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別件で東栄さん所に行った時に、カバー作ったんで、如何ですか。という事で、写真をもらってきた。

https://toei-trans.jp/?pid=161287540
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ちょっと変わった形状で、横付けという。

伏せ型の電源トランスでない場合にこの取り付け方法で行くとハムの影響から回避でき、有効である。

もっぱら鉄ケースであるから、ハムは少なく済みそうである。

VT-52 10E/11398

VT-52はVT-52でも3極管の方じゃない(^^;;

別名EL32、1637という球である。

カナダ製。VT表記であるが、Janの方じゃないVT (^^;;

ややこしい(笑)

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使ってみないかと言われて、とりあえず買ってしまった(笑)
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ロゴは八角形でRCAっぽい。
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トップマイカは2層でマイクロホニック対策をしたらしい。

カーボンブラックになっていて無理が効きそうだ。

データーシートを見るとEp250でEk18、lp32m、Isg5m、Po3.6W得られるらしい。

6F6相当であるが、フルスイング信号が10Vであるから、gmが6F6よりか高い球と思われる。

更に6F6はIf700mであるが、If200mとエコ球であり、高効率の球らしい。

ピンアサインは6F6、6V6と同じであり、グリッドが上へ出ているかどうかの違いだから、発振防止に強くした6F6と言った所であろうか。

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試作で作った6V6をガッツリドライブするアンプに手を加えてVT-52を使える様にした。尚NFBは掛けていない。

Epが低いからチョークではなく抵抗に変更。
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差し替え出来るから便利である。
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ヒーターはどんより。

応答レスポンス感は6V6と同じで速いが、6V6と比べるとVT-52の方が繊細な印象で、6V6は荒っぽい様子。

低域の太い感じは6V6の方があるが、出ているだけで、何か薄い?

とは言ってもVT-52の方は出ていないかと言えば、そうでもなく出ているがスッとしていてサッパリ系。

所謂ラジオ、拡声器向けな中高音にシフトした印象でもあって、ボーカルがパッと華やか。

6V6は全体に派手だけど、含み(?)が浅い様。

何か奥深い感じがして、大きい球を使った時の様な奥深い様な。

6V6とどちらが良いですかと問われたらならば、VT-52の方が妙なデプスの立体感が魅力的。こちらを選ぶ。

多分録音エッセンスのリバーブ也、アンビエント也の再現具合が良いのかも知れない。

デカイ音を出してもシングルでも歪んで感じないから結構。

PPにしたらどうなるかな。6V6が不要になっちゃったら困っちゃうな(^ω^;;)

6V6PP気に入っていたんだけど、交代もこれ聞いたら考えちゃう。

 

 

---paragraph---

 

とりあえず在庫2本あり、7F8の強力型ドライブ方式のシングルで良ければ、ステレオ1台はつくれるので木枠の強化型バージョンか、電源とを分けた小型(普通)鋳物バージョンのが作れそうです。

7F8の代わりに6SN7、5670、12AT7でも都合良く。

立ち上がりレスポンス向上を考え予算があれば、電源から総フィルムコンでも作れます。

トランス等、お持ちの部品を再利用し構成するのも可です。連絡下さい。

 

 

 

ps:最高出力を調べると4V出ていたから3Wでデーターシート通りであった。

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特性もとってみたけど、聞いた通りだった。

低域は思ったよりも引けていた。

更に、ボリューム少し下げただけでハイが痩せる事が分かった。(挿絵下)

カーボンのボリュームは最大で使わないと痩せてダメかも知れない。HiFiじゃない。

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音楽ソースを入れてピークホールドにしておくとこんな具合。

重量感じる程の低域が出ている場合はもっと立ち上がる。

2つのダイナミックスピーカー

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8インチのダイナミックをそれぞれ集めて、ようやく2つ揃ったと思って前のを出してきたら良く似た別物だったという(^^;;

一方はパイオニア、一方はオンキョー。

フィールドのカバーはかなり似ているが、色が違うし(^^;;

フレームはグレーで似ているけども、暗さが違う。

よく見ていなかったのが原因(ーー;)

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コーンもオンキョーはシットリ柔らかくカーブコーン。

低域が裸でも結構出ている感じがある。割と近代的な音。ボンボンしている感じあり。低域寄り。

水の音がリアリティあり。小さいな浅瀬を感じる。

イオニアに比べると暗い音がする。明るい感じじゃ無いのけども、自然な様に聞こえる。

雨音もそれっぽい。

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イオニアはカチッと古めかしい軽いパリパリのストレートコーン。

中高音がよく出る印象。低域は箱に入れないと出なそう。あまりボンボンしない。高域寄り。

浅瀬というより、雨音かマンホールの中みたいな。

かと言って雨音は雨音らしくない。

トイレに付いている水音効果音っぽい(^^;;

リアリティが今ひとつないかも。

明るい音がするけども、薄い印象。

 

 

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先日ラジオに付いていた7インチのドイツのコピーっぽいのも、面白くなって来たから聞いてみた。

雨音はSP盤のトレース音かな...(^^;;

シャー、コー、プチプチ。

でもよく聞いていると、長い〜廊下の先の窓が空いている時の雨音みたいにも聞こえる。遠い音。

川のせせらぎは雨音と大差無い印象(^^;;

特有のピークがあるようで、暗い様な明るい様な難しい所。

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7インチ、日本ハーク。

指向性が強い印象。

雨音はSP盤のスクラッチっぽい感もあるが、不思議な立体感がある。多分、指向性が強いから反射による。

川のせせらぎは、池のポンプでパチャパチャ撹拌している様な印象。

スーッと流れているというよりかは、掻き混ぜている様な(笑)低域寄り。明るい様な暗い様な微妙。

 

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これはパーマネントだけど、TRUVOX。Celestionの製品なのかな。31 Jan 1950 とスタンプがある。

コーンの質はオンキョーに似ているが、ストレートコーン。

雨音、せせらぎ共に、らしい良い質感。水飛沫が来そう。

ただ低域は薄っぺらい。高域寄り。明るい音。

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パーマ続きでテスラ 2 AN633 50。8インチ。

一番リアリティありそう(笑)

雨音は、後ろで鳴らされたら雨降って来たのかと窓の外を確認しそう。

手前と奥、横の感じが見えそう。

せせらぎも満足の質感である故か、トゥイーターが欲しくなる。恐らくトゥイーターの追加したら、高リアリティな物になる。

中高音にシフトしていそう。あまり低域は出ないが、バランス良さそう。

自然な感じに上手くできていると感じる。

多分アンプ側で調整している類のユニットではないのだろう。モニタで使えそう。

 

 

ラジオセットでしか使われていなかったユニットだとか、何かのセットに組み込まれたユニットなりアンプ也は、そのセットが上手く鳴る様に個々に調整して音作りして、総合バランスで良くしている場合があるから、外す前のセットで鳴らすのが一番良い音がすると考えるのが良いだろう。

JBLはアンプの位相が逆に出力されていたり、一部ユニットが逆位相だったりするそうだ。

位相を合わせれば良いという設計では無い様だ。

それ言うとタンノイもMid/Highは逆相なんだとか。

異音。

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GEの電氣扇がガチャガチャ異音がする様になっていたから手入れ。

音の場所は首振りのギヤボックスからだから、モーターの熱で緩くなったグリースが飛び散ったと思われ。

新しいグリースを追加で入れてやって異音は止まったが、もっと稠度の低いのを入れた方が良いのかな。温まる事を考えると。

それともシャフトのオイルポットから滲み出たのとで混ざって柔らかくなっている可能性もあるかな。

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これにて一件落着。