A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2024/05/27

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トランス実験続き。

ドリル、鉄を切った時に先折ってしまって。f:id:A2laboratory:20240527233112j:image

工場に居た時は、職人が研いでるのを横で見て技術を盗んだもので。

見様見真似でやっていました。

上手く出来てない姿を見て“良く見てろよ”と手の運びを教えてくれたもので(笑)

初っ端から教えて。と言ってはならない(笑)職人あるあるです。

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今回は木が相手であるので、ナンチャッテでも穴は開きました。細いから殆ど刃が立っているかは判別難しく。

真は出ている様で、穴が大きくなる事はなかったから、成功かな。

鉄切ってみたら答えが出ます(^ω^;;)

後に…。

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試し巻きで1個作ってみた。

これで巻き数対してのインピーダンスZを計測出来る。
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ボビンは細い割に長いから、トロイダルになる前(?)のWEのトランスに似た様なデザイン。

1920年辺りの電話交換台に入っている様な雰囲気。

巻き数に対して、長さは短いから、数万回巻いても11Hだった。

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Z=4.5k

100c/s 1V

OPTにするにしても、相当巻かないとZは大きくならないが、殆どコアが少ないから、鉄依存の現行トランス様式ではなく、銅が殆どを占めていた旧式の純鉄コアに近い印象。

インダクタンスは小さい。
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試しにコアを抜いても10Hあった。

殆どコアに依存していない事が分かった。
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3層に巻き数を変えて巻いてみたから、入出力特性がどんなものなのか、測器に掛けてみる。

高域が下がると思ったが、逆に持ち上がっていた。

高域の上昇は、恐らく静電効果の可能性が高いと思う。

開放で試験の図。
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負荷を適度に掛けてやると高域のピークは抑制出来る。

ピークを逆に出す方法もある。
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コアを抜いてみると低域の伝達が極めて悪くなるが、これは普通の事である。

図はレンジを上げたところ。
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それで、どの位巻けば、Zが幾ら出るか分かったから、テレフンケンのOPTを模して、2セクション…という訳ではないが、2つにしてみてOPTを作ってみる。