A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2024/01/12

P.U続きで別の方から手入れを頼まれた。

片付け無しに流せるから有り難い。

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Gradoの透明樹脂と思われるカンチレバー

ダンパーが大丈夫か、他手入れを頼まれた。
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特に所見なし。ダンパーも腐ってはおらず柔らかさもそこそこ。

チリが多く入っていたから清掃してチリ避けを付けておいた。

試聴は後にして問題無ければ仕上がりにする。

 


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バンデンフル?EMTの様なMC。

ビビリとで全く使い物にならないとの事。

サビが酷いがコイルは切れていないものの、壊しても構わないとの事。やり易い。

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コイル部はニスが掛かっていて固めてあって無傷の様である。

ダンパークッションが腐って溶けて固まっている。
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50番ゲージ、即ち0.025mmコイルが巻いてある様である。

赤い線がオルトフォンでも使っている0.04mmであるが、こうみると随分と太く見える。
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腐ったダンパーを剥がす。

内部にもう1枚ダンパーが入っていて、これは柔らかいらしい。

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磨きと構造を調べる。
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随分とグルグル、フラフラすると思ったら、通常はバネ線、ピアノ線である部分がテングスである。

なるほど。柔らかいダンパー1枚では、針圧に耐えられず本体がディスクに干渉する。


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良いダンパークッションになる物を探してトライしたが上手くなかった。

暫し探したが手元に良いのが見当たらないから部品箱を探す事にした。
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電氣部品の分野では大き過ぎて具合悪いから、精密機械部門の用途は違うが良いシール材を見つけた。

色々な事をやっていると応用して使えそうな部部品を知る事が出来るから悪い事はないが、各部品の保管が膨大で管理共々大変苦労する。

かと言って使わないからと廃棄すると何故か必要になるという不思議。

でもって製造が終わっているなんて事があると困る。
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そんなこんなで、フラフラが制御されて具合良い塩梅になった。

後で試聴して問題無ければ仕上がりにする。