A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

6E5の活用

普通一般に焼けて暗くなったマジックアイは不良同然に扱われて、廃品になる。

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手で覆わないと発光の殆どを確認出来ない程に暗くなったマジックアイ。

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光らないから廃棄…というのは暫し勿体無い。

それで、昔から考える事は同じで、6Z-DH3の代わりに使うと言う方法もある。

だがしかし、6Z-DH3とはその特性も異なり、電流の流れ具合も異なる。

然し乍ら、3極管に発光ターゲットが付いたも同然の素子であって、この3極部を有効に使えないものか、検討してみる事にした。

6E5は、今日譲ってもらった1山中に入っていた使用済みの廃棄品レベルのものである。

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データシート上では4mA流れる事になっていて、6Z-DH3では1mA程度が流れるかどうかである。

従ってRLは非常に大きな物が入っているが、これでは4mA流すのには不適当と見受けられる。

そんなで、こんな塩梅であれば適当であろうと推測して、組み立て実験してみた訳であるが、これが案外真っ当で具合良い。

Ikは3.6mで、Ep145、μ15であった。

AFのパワーアンプへ送る初段に使って使えない事がない。

但し、ゲインの高い球で受ける事が前提にはなるが、5V入力にも耐えられ、20c/s-20kc迄フラットが得られているから、廃棄レベルの6E5の活用方法としては最高である。