A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

レコカット また続き

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アイドラのテンションは三点止めのフレームの止め位置を変えると、強く当たるか、弱く当たるかの2種であるが、選べる事が構造から理解した。

これでアイドラは正常にリムを走って、全速問題ない。
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然し乍ら、今度はリムが正常に当たる様になったから、僅かに聞こえていたゴトゴト音が派手に現れ、クラシックは聞けたものじゃない。

規則正しいドンコドンコとリズムを刻んでしまう。

肉を押した感じ、この柔らかさだと、経験からまだ芯には到達しないであろうと踏んで、更に切削して段差をなくす事が出来た。

勿論、金属の芯が出る事は無かったし、まだ弾性があり柔らかいから、もうちょっと大丈夫そうである。

要はあと1回かは手直しが効くから、まだアイドラの買い替えは必要ない。

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同封されていたP.Uで音出しチェックをしてみる。

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ミル数からしてバイナル用らしいから、赤バイナルの78を聞いてみる。
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ゲルマのEQユニットを使ったが、入力オーバー。

かなり歪んで100倍以上のゲインがあるらしい。

昔のパッシブEQに入れて、ヘッドアンプに入れれば使える様なセットでないと、まともに鳴らせない。もしくはGEオリジナルのヘッドアンプ。

MM入力はオーバーで使えない。

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そんなで、とりあえず鳴ることは分かったから、私の手持ちのP.Uで鳴らす事にした。

これはMCの中では高出力とあるが、MM、Xtalからすれば小出力の部類になりそう。

20%遅いが、60c/s地域では正規回転になるから良しとする。

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-18%になっているが、これは恐らく60c/sのモーターを50c/sで回した時に流れる電流が変わるから、その差と思う。

実際には18.7%のシャフト加工が必要になるという訳だな…

以前にキャプスタンを+20%で作って、速かった様な記憶がある。

磨きで減らした様な記憶。

会社へ勤めていた時は旋盤を自由に使えていたから結構作りたい物は形に出来ていたのだなぁと今更(^ω^;;)

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後はこの破損してしまったキャビネットを補修しておく。