300BとLS8を1スイッチで切り替え使用できるシングルアンプの改造を頼まれた。
今回は使い難さ(?)が加速する代わりに、外れ難さは向上するかも知れない、スピーカー端子の変更。
ソケットをアメリカンフェノールから、ラジオから取り外した、ベークのソケットへ交換。
どちらにしてもダウングレードに思うが、当時の廉価品も、今となれば物が少ないから、下手な新品よりも高価で、不思議なものである。
とりあえず、ソケットに関しては支給されたのがあるが、相当草臥れ、錆びているから、接触不良とノイズやらの増加、絶縁不良が起きても不思議でないから、これらの問題に関しては一切責任取れないと伝えさせて貰った上で、GOが出たから取り掛かる。
もっぱら、ベークのソケットは安物であるし、当時はダメになったらすぐ交換といった具合のレベルである。
特に中古は油やら色々染み込んで、絶縁低下している物がある。
最悪なのは、接点復活剤やネズミの小便、爆破したケミカル液。
これらは洗っても絶縁が落ちて、どうにも再利用不可。
ケミカルは腐食が進んでバネ性が失われる。
だから環境の良い人が使えば物持ちが良いが、劣悪であるとすぐに不具合が出る。
端子はWEの古いものを再利用。
端子は絶縁台に取り付ける必要があるから、加工をした。
僅かの隙間は、端子の高さと下へ突き出る高さを調整する。
組み込み。
支給されたソケットの状態は良いとは言えないが、取り付けピッチを再加工して取り付ける。
交換終わり。
これにて完成である。