A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

マルチフォノイコライザ

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モノーラル ダブルアーム用のマルチフォノEQ、一番静かになる方法でハムバランスとして、特性試験。

トーンのVRの内部にどうやら接点復活剤を吹いたのか、接触不良で動きが怪しく。

熱して焼き切ってみると元に戻ったから、多分油がカシメの部分に入り込んだと思われ。

1メグ指定であるが、1.5メグ出ていて。

.5メグ膨大化していたが少し下がった。

 

業務用のパッシブEQを繋いだ際は、アンプ側はトーンフラットにしたい所であるが、古いP.Uの場合、RIAA基準で作っていないから、NabやCCIR、Columbia、US78、EU78、OLD78、まぁ色々であるが、カーブが合わないのは言う迄もなくて、トーンコントロールで音色を耳合わせにはなるが、それで合わせる他ない。

マッキンのC108は細かく合わせられる様にはなっているが、そういう事である。

トーンスルーで良いのは、近年のソースだけで、古いソースは基本、好みの音に合わせる必要がある。

専らスピーカーの特性、部屋の特性もあるからトーンは幾分加減出来たほうが良いのは言うまでもない。

RCA OrthoはRIAAに一番近い。

 

ただし、トーンコントロールは上手く作らないとノイズ加算器になり得るから、これがまた難しい所でもある。

加減出来る範囲が例えば+10dBであれば、+10dBよりか少し多くゲインを稼いで、そこから-10dB落として0dBとしてフラットネス、そこを基準に振る事になる。

ゲイン大きくしない場合はカットだけの作用になるという事である。(フラットネスで0dBは出力出来ない)

 

そんなであるから、この部分に2つの増幅が入り用になる。

球数が多くなり、段数が増えたら、その分S/Nも次第に悪化してくる。

これを如何に良い状態を保ちながら、伝達出来るかが問題になる。

要はコストが嵩む。

 

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メーター感度はS.P端子から得ていたから、鈍感と思ってSRPPを組んだが、そうでもなく安価なラジケーターよりも断然dB的な値を示していそうな具合である。

VUメーターのあるあるは、低域が入るとビーンと振り切って、高音が入ると殆ど動かない。

そういうオモチャは良くあるが、低域でも高域でも一定していて、良い動きである。

圧縮の大きく掛かったソースでは、殆どその場に止まって、上がった儘動かなくなると思われる。

ディスクの場合は、ランブルもあるし、高圧圧縮された、綺麗に0dBで頭が揃えられたソースは少ないから、割と荒ぶるかと思う。

専ら、P.Uのオーバーシュートはアナログであるから大きいに違いない。

 

まだもう暫し調整する。