A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

6AC5 アンプ 続き

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以前に巻いたので使えるのが無いか探すと、1:3ppがあったからこれを試しに使ってみる。
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6SH7の初段で1:3ppでドライブに送る流れ。

実験してみると電話か拡声器な音。

巻いたトランスが良くない事も考えて、他の市販品にも変えたが、より低域が出なくなって、チキチキ、シャカシャカ。

どうやら6SH7の癖らしく、6mA流してもトランスをドライブ出来るほどではないらしい。

クラーフにもしてみたが、やはり相変わらずシャカシャカと高音だけしか出ない。

作った、多く巻いたバージョンでも、中高音がようやく出る様な具合だから、もっとヘンリー数が大きくないと低音は出ないのか、6SH7自体が癖あり過ぎなのか。

難しい球らしい。

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5965のテストユニットに交換してみると、全く問題なくHiFiになる。

巻いたトランスも反転に使える。これもHiFi。

低域もズーンと深い所迄再生出来る。

6SH7を軽く動かす方法として、変圧器結合は好ましくない様だから、抵抗結合で行えば以下の様で具合良いであろう。

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4Ω7Wが程々良い所。

かなり図太い音は出て、少し荒っぽい様な気もしていたが、それもまたそれで面白いかなと思ったり。

せっかく実験もしたし、1台にまとめてみようかと思う。