今日は幾分回転する目眩が治っていたから、ゆっくりと整理片付けをしようと。
ただ起きていると、無重力の様なフワフワ感は大きく、丸太かの上を歩いている様なグラグラと感じる時がある。目の前は回らない。
回転する目眩が始まってしまうと、基本的にもう歩けない。自分自身全体が左回りに回っている様になって、天地が回るという具合。
寝ても同じで、左右上下も来るから、止まるまで我慢か、一旦それに酔い出すと強烈に襲って来る吐気。全く困った症状であるが、分かって来たのは、目を瞑ると自分の体勢が理解出来なくなって、本当に回転している様に錯覚を起こしてしまう様で、酔いが増す。
目の前が回転している中でも、自分の指を目の前に固定して、それを凝視する事で、止まっている事を意識し、回転が遅くなって来る。
この回転性目眩は、宇宙士訓練の三半規管を鍛える回転部屋(?)が丁度似た具合と思われる。
よって私は、この時点でもう失格であろう(笑)宇宙には行けそうもない。
それと耳鳴りは相変わらずしていて、並四の様にピーとキーンの組合せが絶えず大きい音で鳴っている。
ただ、この耳鳴りがまた一定でなくて、特定の周波数帯だけが鳴り止んだり、また別の帯域が鳴り出したりする妙な具合で、各々の周波数帯の混変調がないミックスで鳴っている耳鳴りと思われ、歪率的には相当低いのではないかと思っている。
もしこれを電気的、機械的に再現しようとすると、別の音が立ち上がって来て、全体に濁ると思う次第。耳の不思議。
作業台の奥まで積んだのも全て出してみると、こんなのも持っていたかという様なのが多く出て来た。
埃とハンダ屑とで机はジャリジャリ。
各社電鉄の部品を作っていた時は、量が有ったから、御構い無しにドンドコ作って掃除はロクにしていなかった。
今年に入ってオーダーがピタリと無いから、もうジグも部品も机に常備しておく必要もなさそうである。
ダイアボンドも見たらトルエンが抜けてカチカチ。ネジロックも殆ど使わないからカチカチ気味。廃棄する物が多かった。
奥から、デッカ リボンの交換用に試作したリボンが出て来た。
フレームを作って貼り合わせたら使える。
リボンマイクも出来るかな。
ジグも一式揃っているから、後は感覚だけ戻れば、また作れそう(笑)
RCA 6264Aを6V6か6F6同等として使う様にコンバーションしたのが出てきた。
作って売ろうかと思ったけども、作るのが大変で安売りになる様だったら...そんな事を思うと、アホらしく思って部材集めて幾つか作っただけで、其の儘になっていた。
銘板迄作って放置(笑)
本棚が特にないから、本棚が欲しいモノで。来年でもアンプの枠作った木で本棚を作ろう。そうしよう。
写真は昭和9年の無線と實驗より。
手持ちの一番古いもので、一番分厚い。濃厚な記事内容で面白い。
アイコノスコープの記事があって、テレビジョンの実験が行われ始めていた様である。
知っているアイコノスコープのデザインとは少し異なる...が、多分これが一番古いモノと思われ。
キャビネット屋の広告。Victorのオートチェンジャー電蓄みたいなデザイン。
旧型のジュークボックスにも似ている。
代理店が神戸と台湾(?)にあった様子。
代理店にアジア圏の表記がある所が多い。時代感かな。
水晶型シングル・シグナル・スウィーパー・ヘテロダイン。所謂8球スーパーか。
6A7の様な周波数変換管がまだ無かったか、局部発振に58を使ってループさせている。
中間周波はクリスタルで発振させていて、ビートOSCで、ビートを打ち消しする為のもの?わからない。
構造図の手本の様な回路構成に見受けられる。
プッシュにした並四。幾分大きい音が出そう。
この年代の回路の書き方は古風に感じる。Westernの古いセットみたいである。
面白い広告があった。頭の良くなる エヂソンバンド(笑)
よく考えたら、冷えピタの原型だなこりゃ。
確かに良くなる...かも...?(^ω^;;)
この頃はエマーソンの舶来物が多かったらしい。バラした回路説明が抜粋してあったり。
焼けなかったら、多分今でも多く現存しているんじゃないかなぁとか思ったり。
ビクター ピックアップの広告がある。
いつの間にか、コブラなんて呼ばれになったが、本当のコブラは、Zenith COBRA である。
これはコブラじゃない。
七欧無線電気の広告。
まだ八欧電機は無いかな?
七欧はナナオーと呼ぶから、ナナオラジオ、ナナオラに。
八欧電機は、ハチオーとは読まず、ヤオー と読んで、ヤオー ゼネラルと言ふ。
昭和13年発行の無線工学の本に、UZ-6L6A なる球の表記を見つけた。
6L6と言うと、メタルのG管であるが、それを東京電気、マツダが模してUZのソケットにして作っていたと思われるが、出力が2.5Wとある。
3極使いにしてはパワーがあるし、ビームで使えば4Wは出そうであるが。独自規格だった可能性?
次の頁には、101D、F、G、102D....と古風な物が載っている。
昭和17年発行の別の本には、受信用一覧のトップは2A3で、6L6の表記はない。
UX、UY、UZ、Utが主流で、2A5が後のUZ-42である。
米国では6L6のプッシュが家庭用受信機に使われていて、やはり我國は時代遅れ感がある。
6V6を模した“ソラ”なんて球を使ってケンカを売りに行ったのだから凄い。負けても致しかたない感はあるが、人力根性(?)で押し通していたら勝っていたかも?そしたら危ない世界になっているんじゃないかなぁ。結果として後になってみないと分からないだろうけど、日本軍は危険なニオイがする。まぁ何処も同じだろうけども。
昭和15年の無線と實驗より。
定価の上にある“停”は何の意味か?
“10月7日から、蓄音器針の販売禁止であります...”
要は鉄針の製造が禁じられたのでしょうな。
他の内容も少し軍事色がある雰囲気で。
Delica 三田無線が電気アコーディオンを作っていたらしい。
6L6Gを4本使っているそうで、舶来と思われる。相当高価だったと思われ。
裏表紙は、東京芝浦電気のマツダの広告があったが、こちらは東京電気の広告。マツダとはまた違うのかな。ロゴは見たことない。
“あちらの”と表記された最新ニュース記事。
小さい出力のアンプなりのスピーカー端子からの信号を、6L6ppで受けてパワーを得るというブースターアンプ。
戦前の記述は面白い。
焼けなかったら...という節もあるが、ゆっくりした時の流れというのも一つ考えた方が良さそうである。
少し最近は何にしても早過ぎる様である。
待てない人も多いが、結局の所、一度美味しい味を占めると、それ以上が欲されて、加速するのであろう。
こんなで結局、本を読んでしまって片付けにならず(^ω^;;)