A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

Pickering s120/140

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WE EQの続編で、使用するP.Uは2つで、RCA MI-4875-GとピカリングのモノーラルP.Uである。

RCAの方は、バーチカル/ラテラルを独自ブレンドするMI-4975 Filterを通してアンバランスに置き換えられる。

このフィルタユニットが無いと、このMI-4875-G単体では、上手くないと思われる。

尚、EQは含んでいない様子である。

もう一本のピカリングの方は、S-120か140辺りの古い物を使っているが、これの癖が凄く、金属片鳴きを起こす様な、古いマグネチックP.Uを思わす物である。

しかしながら、これは負荷Impが合わず、所謂HiFiを謳う様な高域がギャンつく音が出ているのか、はたまた、ダンパークッションが腐って硬くなっているのか分からないのであるが、私の経験からすると、金属片が泣く様なギャン付き方からして、電氣蓄音器のマグネチックP.Uで、ダンパーゴムが劣化している時の音に似ている。

交換すると低域が出易くなって、変な共振も無くなるのである。

負荷Impに関しては、何処にも触れられていない様であるが、DC.Resistance. 800ohm という記述も同年代の物で見かけたから、もしかすると50k受けでは、鉄心が暴れてしまうのか分からない。

McintoshLaboの古いEQアンプの様に、連続可変式を採用した方が良さそうである。

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そんなこんなで、シャーシを加工する。

シャーシは2つ、増幅部と電源部で分けて、増幅部にはACは持ち込まない様にすれば、シールド線は不要で、専ら良好な設計であれば、シールド線など一切不要であるが。