某アンプキット屋が不良で出した14GW8を貰いました。ムラードの新品。
曰く、3極部のエミッションが足りないらしく、左右でレベルが合わないから不良としたそうである。
どうやらチューブチェッカーは持ち合わせていない様子。
アンプに挿して、出音で検査している様だ。
まぁそんな事だから、ヒーターもカソード活性化方法も知らないのであろう。
結論から言えば、確かにエミッションは足らなかったが、12V点火をどうもしているらしく、これではカソードがフォーミングされない。
14Vでも遅いが、25Vでgm規定値の1200に達する迄熱して、offにして冷ます。
これで大体gmは900か1000辺りに迄上がって来るから、エミゲン不良ではない。
直熱管以外は、定格でヒーターを温めて使うか、低ければ、時々チェッカーでカソード活性化してやらないと、エミゲンになる。
労わってヒーター電圧を落としているならば、それはかなり無駄にしていると考える。
昔、ブラウン管のテレビが10年20年使えた様に、ブラウン管のヒーターが切れる事は、そう稀である。
使い方を誤っていれば、即壊れるのは一般的に考えても普通であるが、定格を守っていれば、そう滅多ダメにならない。
思っている以上に丈夫なのである。
さて、かなりの数があるからAB1ppでも組んでみようか。
内容は6BM8らしい雰囲気であろう。
かなり発振し易そうであるが、ゲインを落とせば良いだろう。