A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

テレビ試験中... pt3

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先日入手した早川のテレビセットは調整と部品交換で上手い事安定している。

ブラウン管のエミッションも良好で明るくフォーカシングもグッと寄って鮮明である。

それに比べて、七欧のセットは垂直出力かダンパのエミゲン気味か、絵が明るくなるまでに時間がかかり過ぎる。

テレチューブのエミゲンかと疑ったが、白黒が反転する様な事はないから、まだ大丈夫であろう。

静電フォーカシングの比較的新しい部類のCRTだけれども、比べると幾分ボケている事に気付く。

イオントラップの位置が不適当なのか、フォーカシング電圧が不適当なのか、はたまた元からそういった特性なのか...。やはり改良型の方が良いのは当たり前であろうか...(^^;;

 

垂直が怪しいと思う理由は、水平も垂直も絵が小さいからである。

垂直は高圧フライバックに入るが、垂直出力のエミッションが悪くなると高圧が下がるから、垂直、水平共に絵が小さくなる、絵が暗くなるという症状が出る。高圧が低くなれば、明るさは落ちる。

全ての球のエミッションをチェックした記憶が無いから、暇を見てチューブチェッカーにかけてみよう。

 

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前後してしまったが、垂直発振の安定が悪く、15分程でフラフラが始まっていたが、同期と垂直発振のカップリングを交換、他 音声が遠のく感じがあったから、カップリングを交換。

絶縁を見てみると、垂直発振から外した2つは50Mと500k出ていて、音声カップリングは100kであった。

これを交換して垂直の安定はスコブル良くなって改善された。

音声もシャカシャカしていたのが低域が幾分出る様になった。

絶縁不良でリーク電圧がバイアスとなって、次段の動作不全を起こさせる。

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早川のセットは安定も良いし、実用的であるから時期見て放出予定である。

修理が楽しみだと、良く動いてしまうとあまり面白味が無くなるというか(笑)

壊れる迄待つにも、時間が掛かりそうだ(笑)