A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

cccp 6V6

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片付けしていて出て来たcccpの6P6Sは6V6相当の球。

思い返すと、尋常の3年か4年かの時辺りに作った電蓄は、初段6SJ7、終段6V6の2球で、Magnavoxの国産コピー、Silvervoxの10吋は後面開放型でも結構良い低音が出ていた。

6SJ7はガイドピンが折れたエミゲンのお粗末な物を使って、6V6も殆どエミッションが無いような、もう6V6とは言えない様な、そんな球でも、無理させて音を鳴らしていたのが実に懐かしい。

その頃からクラシックコンポーネンツには行っていたが、当然新品は買えないから、エミゲンかショートの廃棄される球が入ったガラ箱から貰ったもので。

ショートは叩いて直して、エミゲンはヒーター電圧を上げて無理矢理使っていた事もあるが、ノイズが凄かったけども、音が出るだけ良かった。蓄音器じゃあ鉄針でSP盤を痛めるし。

それでも6V6はなかなかゴミに出ないもので、文字の消えた売り物にならないのを社長が確か900円で譲ってもらったと記憶。

その頃はリチャードソンからクラシックを社長が買い上げたが、実質的な社長ではなく、元の明和電機の社長であった頃だったと思う。

まもなくして、明和電機の方はビルジングの解体とで無くして、クラシックも今のビルジングに移転して今に至っている事と思われ。

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まぁ、そんなセットを作って遊んでいたというのも、平成の話だから、そんな昔の事じゃあなくて(笑)

当時の秋葉原は、70代、乃至もっと上の人が結構いて、話したがりだったから、結構色々と勉強になっていた。

今こんな事をやっているのも、多分そういうのが有ったからと思われ。

 

さてさて、cccpの6V6似は、カーボンブラックで、それも濃いタイプで、透ける事が殆ど無いのであるが、傍から覗くとカソードが随分と平たく大きい事が見受けられる。

純然たる6V6は楕円のもう暫し細身だった記憶がある。

ハンコ偽造のcccpでなければ、モノも出来も良いが、その良さを知らないから安価で出回っているのであろう。

その方が有り難くはあるが(^ω^;;)

 

これらが4つ揃っているから、AB1を作ってみようか。

昔は音が鳴れば嬉しかったものだが、次第に欲が出るもので、より良いものを欲するから、無駄の無い球構成で均衡の良い回路設計とで、1つやってみる事にする。