A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ケース作りの続編/誂えトランス

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モク枠を組み立て、頼んだアルミ板が納入されたから仕上げに組んだのだが、アルミ板が公差+0.5mm〜+1.5mmという事であったが、実際には両辺+3mm出ていて、次回から3mm引いて頼んだ方が良さそうだ。

t3板から、3mm削るのは結構なもので、シャーリングがあれば簡単だけども、工場ではないから、そんな大きいのは持ち合わせがないから、サンダーでサーサーと撫でてやり、様子を見ながら調整して。

流石はt3、ペナペナは全くしない。

重いトランスを乗せても安定が良いであろう。

マイクロホニックもドッシリしていれば、スコブル良くなる。

そんなにゲインは大きくは無いから、今回は無視出来る程であるけども。

 

あぁ、なんだか久し振りににサンダー持ってやっていたら、腕も手首もブルブルしちゃってなんだから変な感じ(^^;;

 

 

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誂えトランスが納品された。

総重量は15kgある。

B電源が容量最大だから、かなり大きいコアであるが、業務用PAの807AB2と同じ構成である。

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今時、こんな大きいトランスを積んだ機体は中々お目にかかれない様な気がする。

容量がギリだったり、余裕のない小さいのを使うパターンだったり、高周波インバーターで済ませたりと、高いクセに安上がりである。

こちらは逆に利益をギリの最小限、部品とに注ぎ込んでしまうから、普通に¥300kも出してくれるとなると、段違いに凄い物を投入出来る。

部品も何に力を入れるかでも、その均衡は変わってくるが、とにかく高忠実性、安定性重視であれば、注ぎ込むのはトランスであろう。

家も基礎が不適当だと上に立つものもグラグラになってしまう。

大きいCでゴマカすという技もあるが、連続大出力をやられると、すぐに馬力が出なくなるから、少しオーバースペックではあるが、折角の同コア径ならば、最大容量迄巻いてもらおうという狙い。値段もケイ素鋼板の幾らか増えた程度では変わりはない。

右の出力トランスがバカに小さく見えるが、これでも50Wである。

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毎度お馴染み、無駄無しプレート直結型デザインで設計。

AC線がシャーシ下を通らなければ、物理的にハムは入らない。

でも傍熱パワーアンプだから、ヒーターはAC点火で問題なかろう。

折角プレートがトップ出しなのに、シャーシ下に潜らせたら意味がない。

一応有効活用。
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出力管815も、整流管4B31と比べるとやけに小さいが(^ω^;;)

こちらも同じくトッププレート直結型にて。

短距離でグリッドからも距離があり、発振防止になるから、一石二鳥。

多少の無理も、このスタイルの設計の球は可能であるから、無理をさせているのに、涼しい顔して高出力が得られ特性も良い。

トッププレートの球は人気が無いが、丈夫で力持ち。

まぁ良さが知られていない程度の方が、安く入手出来るから有難いもので。

なにか似ている様で、なにか違う、そんな人気があって本物は高いけど、コピーの安くは無いけど、本家に比べたら安い球を買うなら、とりあえずUY-807を私は買うかな(笑)

そんなに出力を求めないのだったら、UZ-42かな。底引き込みだけど、発振は起きにくいし、AB2でもドライブが大きくなくても使えるし。

 

今の所、4B31のソケットが入荷遅れだから、どうしようも板材の加工が進まない。