A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

断線したメーターは修理が出来るか

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先日箱買いした時に入っていた置き古しの安立計器が1959年に作ったメーターであるが、導通を見るも整流器だけの数値で、指針は動かない。

写真はホゾから外した後の状態。
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磁気回路からMCユニットを外した所。
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更にバラしてMC心臓部。

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新品ではあるものの、保管處が悪かったか、風防にカビが出る程だから、湿気でコイルが腐ったのかも知れない。

もしくは、新品と交換した不良品かな?
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見た感じでは断線はない。

ハンダを当て直してもみたが、これも問題なかった。
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探って行くと、引き込みと中空ボビンとの間で切れていた。

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手繰り寄せがなんとか出来たが、今度はハンダが乗らない。

あまりにも細いから、ホルマルを剥くにも直ぐに切れてしまう。

導通は確認出来たが、6時間格闘して、キズミで覗いてやっているもので、目が限界。

0.01mmのコイルを3本平合わせで巻いている様であるが、接着剤も良く固まっていて、これまた切れやすい。

惜しいが巻き直すか、別のmc部を移植するかを検討する事にする。

 

結果、安立計器の80角メーターは修理困難。

然し乍ら、磁気回路と別個に出来るから、移植は出来そうだ。