TOHO Radio. Co.
東邦電機株式会社のマジック付5球スーパー。マジックを入れたら6球。昔は高周波1段増やしたりして、7球だとか、球が多い程高級という時代もあった。
電蓄の場合は、プッシュにしたり更に上を行っていた事と思うが、値段も相当であったろうから、そんなに売れるものではなかったそう。(櫻澤社長談)
惹かれた理由は、良い音しそうな福音のダイナミックが付いていたから買ってみた。
部品の雰囲気は昔の儘らしい。
ブロックが危ないかと思ったが、まぁ大丈夫であろうと通電してみたが、案の定(?)音出ず。
P.U端子に触ってもハム出ず、低周波も動作していないか?
80のプレートは青くなっていないから、過電流は無いらしいから、ケミコンはパンクしなさそうだ。
温まっているチューブラがあるか見たが、問題なさそう。
ブロックケミコンも問題なかった。
ハムも出ていないから、低周波も止まっているとなると、FCが切れているかな。
42のカソード抵抗が暖かいから、Bは回ってきているらしい。
L型抵抗のリードの巻かれた端は触ると感電するから通電しながら確認はしない方が良い(笑)
回路を見たら、P.Uが配線されておらず、不要な入力切替スイッチになっていた。これでは端子を触っても鳴らない訳だ。
6Z-DH3のグリッドを触るとハムが出たから、AFは動作していた。高周波が動いていないらしい。
6D6、6WC5を揺さぶると受信し始めた。
接触不良であったかな。
良く見ると6E5Dらしい。
ただ完全に焼けているか、ダイヤモンドも赤く見えない。ヒーターも怪しいかな。
専らP.Lが明る過ぎて見えない。
こちらはマジック穴ではなく、エセ窓らしい(笑)
スピーカーに隠れてP.Lが仕込んであると見受けられるが、点灯せず。
スピーカーを外して球をネジ込んでやると光った。
マジックらしい様なターゲット板があるが、別段何て事はないパイロットである。
FC間に34V出ていたから、22mA流れているが、定格は55-90mAとあるから、6L6シングルか、6V6pp、42ppにすれば、定格で動かせるが、ユニットをポン置きで低域が出ていて、高域とのバランスがかなり良いから、電流は多く流さない方が開放型には丁度良いバランス。
音圧は幾分下がるが、電流流すと励磁力は強まり音圧も上がるが、或一定の電流以上は低域も高域も飽和し、音圧が上がってこない代わりに中高音上がりに、特性が山になって行く傾向があり、ギャンつく音になる。
フィールドコイルをチョーク代わりに使うのはナンセンスという方も居られるが、定めし良さを知らないのか、良いセットで聞いた事が無い事と思われ。
合わないセットに無理矢理付けても良くは鳴らないのは言うまでも無いが、平滑チョーク代わりに使用すると、大きい音が入った時に電流が流れて励磁が強まり、音圧が上がるから、パワーがある様に聞こえる。
また、耳の特性上、音が大きい場合には、低域と高域は下げて、中高域を持ち上げる様にすると、バランスが良く聞こえるという特性と、励磁型とはマッチングが良い。自動ラウドネス補正の様に働く訳である。
だから、これを固定電源で動作させるよりも、平滑電源部へ使う事が良い事は言うまでも無いのだが、これが気に入らないという場合もあるだろうが、どうかな。やってみて頂きたい。
フィールドの後ろに、数ターンのハムバッキングが巻いてある物は、平滑が上手く行っていない場合に、リプル消しに、逆相に起電力で得たハムを入れて消すという物で、別電源で動かした場合は、ハムバッカーを使うのは容易ではなくなる。
ハムの位相が合わない場合は逆にハムが増える可能性があるから、使わない方が良い。
youtu.be試し鳴らし。
ダイヤル糸掛は切れているから、線を束ねるのに使っている蝋引き糸で交換するのにシャーシを出してみる。
ちょうど良いから、6E5Dのエミッションをチェックしてみる。
受信良好で音も大きいから、3極部は問題ない。
ターゲットはかなり焼けている。
6E5を外したりと、シャーシを揺さぶるとガリガリと凄い音がするから、何かと思ったらナットは緩んでアース不全が起きているし、ペーパーが外れている状態だった。
良く鳴っていたなという感じが強いが、そういえば初めは鳴らなかったんだっけ(^ω^;;)
足が外れていたのは6D6のプレートにデカップリングで入っていた0.1μFであるから、これは無くても鳴る。
6E5の同調表示としての回路は、ヒーターの片線が遊んでいたから、完全には焼けなかったらしいが、結構進んでいる。
AVC電圧表示が幾分遅く、感度が良い所に来ても影が閉じないから、ペーパーの絶縁が悪いか、何か問題がありそうである。
P.Uに配線が無いから、ワニ口で繋いで鳴らしてみた。
グリッドリークに5Mが入っているから、起電力が発生して-2V弱出ているから、カップリングを入れて鳴らしている。
0バイアスでも鳴るが、歪みっぽくなるであろう。それが気になるかは別であるが(^^;;
低域が結構出ているが所詮はiPhoneのマイクだから良さは判別難しいが、リミッタを通されている事は間違えない。
自動レベルも掛かっているかも知れないが、リミッターが強く出ている気配がある。
ソース元。
アムニェカの曲、結構ツボっていたり(笑)
電源スイッチだけにしか使っていないVRを活用しようと、音色調整に使おうかと思ったのだけども、一度ハンダした形跡があるから、定めしガリオームになってダメになった物を、スイッチとして使っている可能性が高い感じがしたから、P.Uの入力ゲイン調整に使う事にした。
これならば、最大で使っても出力側で調整すれば問題無い。
それもかなり酷いから、焼いたかな。
μ同調のIFT、部品の並べ方からしてメーカー品らしさがあるけど、P.Uは配線していないし...なんて事はメーカーセットじゃ有り得ないかな。
半完成のキットか何かかな。