A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

UZ-79

以前に買い置きして寝かしていたB級アンプ用のUZ-79を実験してみる事とした。

79は車のラジオ用(出力段)に開発されたモノらしいが、8Wとはまた結構大きいが、エンジン音や走行音を考えると、高能率のスピーカーを搭載していても、音量が無いと明瞭に聞こえなかったのであろうか。

そもそも、昔の車は、ダッシュボードに楕円の5インチ位が1個付いているだけの様に見受けられるが、それ以外は付いていなかったのか?自身は車を所有した事は無いから分からない。

 

とりあえず、数が無いのに安価という、好都合な球である。

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ヒーターは800mA。

そんな大食いではないが、出力は8W近く得られるという事であるから、高効率なエコ(?)な球である類と思われ。
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Gcは0Vで、Ebb 250 Ip10mA(アイドリング)である。片方5mA。

B classであるが、少し電流を流して特性を良くしている構造であろう。

データーシートも見つからない位のマイナー球であり、アンプを組んだというネタもネットで殆ど見受けられない。

 

構造上Gcにはプラスを印加しないと電流は流れない構造になっている。

一般的にはマイナスを印加して電流の流れ過ぎを抑えるが、その逆?というか鈍感な感じである。

プラスに振らせるだけのドライブ力が必要な可能性もあるが、150mWとの表記もあるから、UZ-42と同じくらいかな?

 

反転にトランスを使って、AirPlayで鳴らしてみると、文句無い音が出ているが、低域は鳴るが、高域の解像度が低いというか、少し濁って感じる。特にエレクトリカリーな音を含む音楽は、エフェクトが加速してしまう様な雰囲気。

恐らく歪が出ているか、ppクロスオーバーの部分で再現性が悪くなっている可能性が高い。

フルスイングさせるには30V程必要である。

 

有り余りの電源トランスとで、組めないか検討してみる。

 

 

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色々考えていたら、OTLが簡単に組めるんじゃないかと思って、構成を書き出してみた。

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電源トランスから、B用に3つタップを個別巻きしてもらい、79を個別に動作、V.A、P.I(誤F.I)は、また別に動作させたら、S.P端子へ触っても感電しないハズ。

無負荷にした時は抵抗を入れて50V以下になる様にしないと感電しそうだが、均衡が保ててあれば、相殺して0V近くになるのではないかと思う。

各段でGNDが共通にないと、信号が出てこないから、Cで信号をパスさせたら良いと思われ。

実験してみる事にする。

 

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実験してみようかと思ったのだが、色々とあって手が付けられないから、机上で(; ^ω^)

よくよく考えてみると、通常の全波タップで済みそうである事に気付く(遅

この回路は、昔からある安定化電源の両電源回路に似ていて、VRを絞って0Vにする為にマイナスを使って完全に絞ることに使われる。

この要領で、上下の球をBclass動作をさせて使えば、簡単にOTLになりそうである。

アイドリング バイアスは、上下で揃えば、相殺されてゼロになる計算。

電源を入れた途端は、スタートの遅延がそれぞれにあるから、センターメーターを入れて、バイアスのズレを確認して、大きくズレて電流が流れている場合は、これを調整して、均衡を保つ様に設定する。

下の球のC点から、A点を見ると、500Vとなるが、B点をGNDとすれば、A点+250V、C点-250Vになる。

B点をGndとすると、下側の信号はカソードを出て、プレートへ一周して来る事になるが、これでも問題が出ないのか実験してみないと結果が分からないが、フィルタを通したのと同じになるから、下側の方は音色に変化を来すのではなかろうかと推測。