A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/11/09

片付けで色々出て来て、中途半端な物が多くて、どうしようかと考えた末に、ギターのエフェクター(?)になるかも知れないと、ボチボチ作ってみたり。

結構高い値段のが巷に出回っているけど、9Vで昇圧無しに球を動作させるってもねぇ。

かなり歪んで、それ自体が音色を作る事に繋がっているから、ブースターというよりかは、エフェクターだよね(^^;;

自分が作ったのは、24Vで動作確認したもので、それでも歪率は結構高い。

低域から高域迄は、フラットに来ているから、ブースターとしては結構優秀に思う。専ら24Vでも真っ当な動作は見込めないが、逆にその音色は他に真似出来ない事は確かと思う。

味濃いオーディオには良いかも知れないが、自分は耳につく歪は除きたい次第。

 

 

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てっきり2C26はST12の2C21と同じST12スタイルと思い込んでいたが、箱を開けるとT9スタイルで、”GTに統一をお願いしたい“という注文の意味が分かった。

単なる電流制御用の球選びであるが、増幅球を選ぶよりもシビアな感じで、これがまた難しい。

手元のデーターシート上で、使えそうなリストに上げたのが30、ここからT9スタイルを選ぶと10かソコソコしか残らない。

持っていた幾種類かで試したが、特性がグニャグニャで、お呼びじゃないのが幾つかあるから、殆ど限られたも同然。

その中でも、ST12スタイルの6D6に近い値が出たT9の6AC7であるが、警視庁の御下がりのセットに入っていた取り外し品で、生憎1本しかなかった。

こういう類の球は探して買おうとすると安くないから、手に入る安球を探すのが良かろう。

と言っても、一番高いのはトランス。次にシャーシ(笑)

古典球だったり、妙なガラスのデザインをした球やらを選ばなければ、安く上がる。

他には117P7のスクリーン、Sgを変化させて実験してみたが、低電圧に於ける定電流特性は良くなかった。Gcにバイアスを印加するとグリッド自体に電流が流れてコントロール不能

MT8スタイルの6SJ7は、高圧サイドで特性が良く、使えそうであるが、サプレッサーに100V以上印加していても大丈夫なのか少し心配。

実験的にバイアスを印加し、動作状態で数日放置してみて、エミッションに変化を来たすか見てみることとする。

 

ちなみにエミゲンの球とでも、どんな変化が生じるのか確認したが、定電流特性幅に大差なし。

然し乍ら、バイアスとして印加する電圧が、電流を流して使用する場合に数十Vの差が出る事が分かった。

Good値1600μmhoとReplace値500μmhoとで、試験。

バイアスはそんなシビアになる事ないだろうが、テストポイントは設けないと、大きくアンバランスで初段を動作させていると歪率が上がる事が考えられる。

CRD1個で済むっちゃ済むが、石を使う事になるのは何か嫌。

 

それと2C26の特性表が見当たらないから、実測で調べる必要がある。

生憎ppのoptは実験用が無いからどうするか。

1つ特性試験用に各種タップを出した複巻きを巻いてもらおうかな。