A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ALTEC 3000H 音出ず

修理依頼品です。

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アルテックの3000Hというモデルのトゥイーター。

 

なんでもオクで買ったモノで、音が出なかったそう。

 

導通を確かめるも、確かに無限大。
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早速バラしてビックリ。

ダイアフラムはドーム部分とリム部分が破れているし、コイルは根元から切れている。
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透かしてみると、大分疲れてきている様子だから、破れは自然に起きた(?)のかも知れない。

 

しかしながら、コイルをズッタリ切るのは、どう考えても素人が手を出したに違いない。
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vcとダイアフラムを外して、コイルの引込み線を探す。

キズミで探し回る事15分、出入口を発見した。
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ダイアフラムには工業用のダイアボンドを使用して貼り付けた。

もっと硬くなるボンドの方が良いであろうが、他に強力に張り付くボンドがない。

 

これにて、端子にハンダし音出ししてみるが、やはり音圧がかなり低い。

 

鳴っているのがやっという感じ。

それでも良いとの事なので、これにて1本終了。

 

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もう一本もやはり同じで、ガチャガチャにしてあった。

しかしながら、コイルが僅か顔を出していたので、引き出しが出来た。

ダイアフラムは大凡150°位は破れていたが、ボンドで継いでおいた。

 

こちらは幾分マシに鳴った。ステレオで音圧差が凄いが、鳴らないよりかは、改善されたかな?!

 

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調べてみたけど、ダイアフラムの交換ユニットはなく、601cと大きさが互換らしいけど、やばりどちらも売っていない。

 

vcのボビンなら入手は可能だったが、必要なのは、ダイアフラムだな(^^;;

 

怪しい物は安くても手を出さない方が経済的かな(笑)

使えない事を前提に、他に使い方があれば良いけど!