A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ALTEC 3000H

修繕依頼。

パッと音が大きく鳴って、以後沈黙。

端子で導通無しだそう。

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綺麗な機体で具合は良さそうだが、確かに導通無しだった。
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コイル根本が腐ってる事もあるから、それかなと思ったがやはり導通無し。

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ダイアフラムの腐食は殆どなくて、かなり良い状態。虫食いは極僅か。

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VCが中央で分離しているが、キズミで確認しても切れている部分が見当たらない。

試しに押して、元の状態にして導通を見ると18Ωと示す。

押し窄める場所によっては8Ω代に落ちてくるから、この分かれた部分の内側が切れているのだと思うが、見えない。

押し窄めて接着しても、断面の接合がが完全ではないと思うから、音を出している振動ですぐに不良になるだろう。
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VCをダイアフラムから外して新しく巻いてVCを作る。
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アナコンダ電線はcm幾らで、キロ買いしたら数百万は下らなそう。

全くもって掛け値なしの仕事である(^ω^;;)f:id:A2laboratory:20220930153254j:image

数個巻いている途中で切れてしまってクズ行きになった。

手で巻いているからテンションの強さがシビア。

重ね2層だから、上っ面に重ねて巻くのは見えなくて困難極まりない。

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巻いたものをギャップに干渉しないか試験。良好。
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後ろがオリジナル。
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ダイアフラムと接着。

センターを確認して暫く圧着。
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組み立て貼り合わせる。

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良い場所を出しながら。
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組み付け最終試験をして完成。

明日また再試験して問題がなければ完成とする