A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

外れている

ドライバーユニット調整に出張。

テストトーンで調整し、最終的に、ピアノ、バイオリン、バンドネオン、アカペラ(グレゴリチャント)、これらが綺麗に鳴れば合格として今日はやって来た。

ピアノで、ピークに少し怪しい音があったが、ホーン自体の共振の可能性もあり得る?

それともやはりダイアフラムの痛みか。

ダイアフラムは、外して清掃したら、かなりカビなのか、ヤニなのか、黒茶色に落ちて。

音圧が低かったが、これは左右で揃う迄に上がった。

透かし見ても、穴が開く程迄はまだ腐っていないが、表面は白っぽく、粉を吹いているから、アルミの腐食が少なからずある。

交換が望ましそうであるが、ダイアフラムは大きいし、似たので代替えが効くのかどうか。

とりあえず現状では、ギャップ清掃とで組み戻し、調整をした。

 

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アカペラコーラスの後ろにパイプオルガンが入る。

それらが複雑なアンビエントバーブとで混ざり合わさった時のピークに、やはり変な音が出るが、現状ではこれ以上は無理で、もしかするとアンプ側の再現性も確認し切れていない点もあって、双方怪しいが、お客さんは以前よりも改善されていて良いという事だったから、これにて完了に。

 

 

§ 

 

 

別件で、ステレオ3Wayシステムの状態検査をしに行き、ガラードのディスクプラッタのワウが大きく聞こえ、計測したらば、w/f 1.96%で、微妙ではあるが、給油を施したが改善はなかった。

アイドラの状態もまずまず良いし、そうなるとシャフトのブレーキパッド(横から押し当て)のフェルトが少し硬くなっているのかなと推測。

触らなかった。

アームもアース浮きの症状があり、しばし運動させてやって解決。

接触子の端子は酸化膜が出ていたから、これも軽く磨く。

カートリッジ側も黒くなっていたから、同様に。

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↑ワウフラの図。

次に聞いた印象で、スピーカーをチェック。

3Wayでクロスも浅い様だから、あまり変には感じないが、片chのハイが出ていない、乃至遠い音に思って、トゥイーターを確認すると、出ていないに等しかった。

これはネットワークを確認してもらって、線が外れているという問題で繋ぎ直して解決。

軽くP.Uの針を撫でて、3Way共に音が出ている事を確認して時間が来たから、検査終了。

 

今日一日出張でお終い。