A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2E24 組み立て/調整/完成

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組み上がったから通電してみた。

定電圧放電管を使っているから、ボルトスライダーで上げると突如と電圧が掛かる様なそんな動作になるから、結局徐々には上げられない。

バイアスが計算通りにならず、電流が多く流れて、Bに挟んだ抵抗から煙が上がる。

Bが電流を食ってしまうと、-Cを作っている電圧も下がって、全体電圧が下がって、幾ら定電圧放電管を使って安定させても、バランスが悪い事が見えてきたから抵抗値変更。

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2E24は直熱管だから、そんなに熱くならないのかと思ったが、117N7レベルに熱くなって袴が金属だから、更に熱く感じる。

逆さで作業すると、シャーシが結構な熱になる。

それと、ハムが盛大で、CTがあるが、干渉しないようにしているから、実質はセンターにならないから、これが影響しているのかも知れない。
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そこでフィラメントを半波整流してみたが、カソードCTには20mVの残リプルが見える。

かなり静かにはなったが、それでも気になるレベル。

全波に変更しても改善が無いようならば、2E26へ変更するか検討。
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S.P outと比べるとソックリ出力されている感じで、100mV出ているから、5倍されている。

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両波整流に変えてフィラメント電圧を見ると15Vに上がって、転がっていた0.22Ωを入れて電流を見てみると3Aだったから、1.5Ωでどうなるか見ると、12.3Vになって都合が良い。

しかし、9W流れるのに5Wのセメントを試しに使ったから、早くもセメントが膨らみ出して、煙が上がる。

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10W以上欲しいが、そう都合良く持ち合わせていなかったが、1.5Ωが何本か有ったから、それを抱き合わせて20Wとした。

触って熱いけど、2E24と良い勝負。

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これにてハムは消えた。

上はCTを見たところ。

10mVスケールで5mV程か、ホワイトかのノイズが見えるが、脈動は無くなった。

 

-Cは8V程度と低くてB電流が流れてしまって上手くないから、定電圧放電管に電流を幾らか増やし流し、-20V得られる様になった。

合計50mAになった。

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平滑1段目で1000μF入れたから、整流管保護抵抗を入れているが、ドロップで結構な熱になるから、更にパラった。

B電圧は300V。
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増幅部の簡易回路図
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電源部の簡易図

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普通、出力トランスはトッププレートであっても、シャーシ下へ一回潜ってから、外へ出て来るが、それではトッププレートの真空管としての設計が無駄になってしまう。

トッププレートになっている設計理由は、ソケットへPGKが出ていると発振を起こすからであって、わざわざ頭へ出しているのに、それを敢えて近くへ寄せるのは宜しくない。

だがしかし、HFでは問題になるが、AFであれば、シャーシ下へ回そうが何しようが、別段注意する事はないが、無駄に長く線を引き回すよりかは、短距離で完結した方が良いのは間違えない。

という事で工場さんに設計図を渡し、トッププレート用の、今回はプッシュプルの出力トランスを誂えて貰った次第である。

一般市販品ではないから、引き出しタップの出入りも変わった仕様になっている。

引き出し線も支給品で誂えてもらう事も可能である。

Ep1200Vの時は、シリコンシースの高耐圧線でやってもらった事もある。

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2E24はガラスへ青く電子グローが出ていて、元気が良い。

SGの定電圧放電管とccc.用で放電電圧が異なるから、封入のガスも違い、色違いに。
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手前がキセノン、奥がネオン。

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Tube Locations. 

 

 

気になる音の方であるが、固定バイアスだから、連続大出力で鳴らしても、バイアスが深い方に倒れてクリップし出すという事もなく、安定的。

最大出力が幾らか見ていないが、先日修繕を請け負った6L6のアンプと大凡同じかそれ以上は出ている。

歪の限度確認が聞いて難しいレベルだった。爆音過ぎて(笑)

となると、片ch20W位はあるか。

かなりの大音量である。

3階でテストで鳴らして、1階のトイレでドンドコ音が聞こえてた。外へ結構漏れ出ている。

データシート上では、40Wとあるから、ピークは其れ位出せるかなと。

ただ、電源トランスがステレオにしては小さいから、大きいケミコンでカバーしているが、40W連続は流石に重荷であろうから、連続は無理であろうが、ステレオ40Wもあれば、アパート、マンション、密集住宅街で使えば苦情が来る事間違いなしのパワーの持ち主である。

 

しかしまぁ、そんな大出力なんて不要と思うだろうが、これは一番茶と同じで、小さい音で聞いた時に、一番良い上澄みだけを楽しもうというモノで、大抵は3Wもあれば十分であるが、マージンが多ければ多い程に、歪率も下げられるという。

トッププレートの球は人気がないが、私の好きな807は結構タフな球で、多少の無理も聞き入れてくれる余裕のある球で、6L6や6CA7を使うならば、807の方が壊れ難いしパワーがある音がする。

元来、引き出し線はソケット下へ出す電球と同じデザインが多いが、トッププレートにする事で、プレートの絶縁が向上する。

ちょうどブラウン管のアノードと同じく、ビームネックからは離した位置に付ける事で、数十kVの高圧を印加してもグリッドやカソードに干渉が無いように設計されている。

この様に、トッププレートの場合は高圧絶縁が非常に良いから、AB2で大出力運転時にも絶縁破壊を起こしてバチバチとやる事はない。

特に出力は、逆起電力で倍の電圧が瞬間で起きている。

まぁその良さを知らずミテクレだけで、良し悪しを決めている様な人が多いから、出回る時は安くて有難いのであるが(笑)

 

音の質は、NFBは無であるが、文句無いHiFi。

6ZP1と比べると、2E24は馬力がある為か、ゆったりはしていない。

少し硬いスタジオモニタっ気のある様な雰囲気。

やれば出来る子、トッププレートの球らしい感じ。

締まりが効いた低域。

3BA6でフワッとさせるかと思ったが、3BE6でカソードフォロアにして押しているからか、安定感は良い。

小さい音の時でも大きくてもレスポンスはどちらも良い。

 

問題はシャーシが小さ過ぎたか(笑)

こんなにも熱が出る球とは思わなかったから、密集させてコンパクトに仕上げてしまったから、シャーシもトランスもアツアツ(^ω^;;)

この温まり感は昔のレシーバーアンプだなこりゃw

でも出音は満足。暫し遊んだら欲しい方に...

と、書くと似た様な問い合わせが殺到して対応が大変なので先に書いておきます(笑)

値段は決めてないので、希望を添えてメール下さい。

 

売却済

電氣時計再び/電池切れ

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2020/05/16

先日Cを追加して静かに良い感じで動き続けていたが、今日止まっていた。

再び動かすも、励磁した状態が続き動作せず。

放っておくと電池の消耗が進んでしまうから開腹。
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接点部を分解し磨こうと思ったが、先端に貼られたチップに随分と大きな穴。

瞬間にアークが出るから致し方ないのかと思ったが、これは製造から補修しているのだろうか?

もし補修していないとすれば、僅か半年程で穴を空けてしまった事になるが、何が悪かったのか。

接点保護剤か?

試しにチップ部分の抵抗分を見てみると、母材-チップ間で、割りかし高くなっている箇所がある。

色々考えて、そもそもこのチップ自体がどうやって母材にくっ付いているのであろうか。板は錆が出ていないが鋼鉄か?それだとハンダは付かなそうだが?

試しにハンダで温めるとチップの周りが溶けた。

ハンダ付けだった。

周囲が僅かハンダで付いているだけで、裏まで回っていない様である。

チップの裏にハンダが乗り易いのか試すと乗るから銀だろうか?鉄か?

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相手側の尖先であった様な棒は平らになっているが、特に問題はなさそう。

どうやって接合してあるのかは不明。

釘っぽい様な気もしなくない(^^;;

 

 

 

2020/05/21

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去年の12月から始動し、ソレノイドが完全に動かなくなった。

6ヶ月でお役御免になったが、通電しっ放しになった期間もあるから、早く消耗してしまった事だろう。

2020/05/23

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先生に6ZP1欲しいなぁと頼んで3本譲ってもらった。

他にはUZのベークソケットが幾つか。

これも今や貴重で、ラジオをバラすかしないと出て来ない。

無線機や測定器は、ベークだと高周波絶縁と熱の関係で、モールドかタイトが使われる。

古い民生向けの測定器には入っているかも知れない。
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今日も出社して、昼に球を受け取りに出たから、会社に戻ってチェッカーで調べると、3本共廃棄値50に対して100出ているからGoodだった。有り難や。

 

 

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先日、電池切れになった電気時計(乾電池時計)の単独2號のホルダも買ってきた。

前は直接ハンダしていたが、これなら手間は省ける。
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普通、台座にくり抜きは無いが電池を保管する為に底の飾りの中迄活かされた設計。

多分、箱型の古いナット止めの電池だと、台座と面一かになりそうな雰囲気。

横に2つの穴があるが、定めし端子か電線孔と思われる。

入手した時既に、線が切れて遊んでいて、ジャンクとしてだったから、大元の状態は不明。

 

ps:ネタが前後してしまったので、明日に続く(; ^ω^)

6ZP1 PPのその後と2E24 PP

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朝通電して、1日12時間入れっぱなしで試運転。

今日は銀行に昼から行ったけど、入力だけ断って、温めた儘に放置。

シャーシは温い程度で、熱々にはならない。部品的な寿命も長くなりそう。

無入力で放置しておくと、ノイズやハムが一切なくて、通電しているのか分からなくなってしまい、時には通電している事を忘れて、別のアンプの電源を入れてしまうという(笑)

低域がドーンと深いのが出るのは、単に球のクセなのか?
FMを聞いていると、コンプレッシングの為か、FM独特の音色で、低域がかなりブンブンする。

それを安定的に加速させる様に、後押ししている...後押し出来る巨大コンデンサの為かな。

5B38らしい奥深いスケール感があって、ブラインドしたら判別つかない雰囲気すらある。まるで大きい球で鳴らしている様なドッシリ感。

しかし、片chは41と42という後家さんだから、6ZP1が真っ当(?)に鳴っているのは、もう片chだけだから、なんとも言えない(^^;;

6ZP1の所に42を挿すと、軽い動作になるかと思うが、自分的には42の方が好みかな(笑)

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という事で、下足番も42(笑)
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銭湯は人が少ない為か、湯船エアーを切っていて、一段と静かで、それもまた良い感じだ。

老舗の本当に古い銭湯はモーターの音はしないから、田舎に来たみたいだ。

落ち着く良い時間だ。


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2E24の続き。

球数の割に、部品は少なく割と質素という。

PK分割と似た部品数だけども、2つの球でミラーにする回路を初段で行い、バランス的には、全く同じ物がミラーになって出力されるから、PKの様に、プレート側はハイ出し、カソード側はロー出しという、アンバランスにはならない。

ドライブにカソードフォロアで押しているから結局はどちらもロー出し一定になるのだけれども(; ^ω^)

 

この後、通電して様子見したのであるが、ある問題が浮上した…

2E24は 直熱管である故、12Vで点火させようとすると、中点の引き出し部をアースすると、ヒーターは片方、片方しか灯らず、結果2つで6Vのヒーターと同じ事になる。

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2E26は傍熱型。誤り。

解決のヒントを貰おうと、DENON DH-610Sの制御部の回路図ファイルを引っ張り出して眺める。

あったあった。これだ。

単純だけど、良く考えられた制御回路だ。

2つの信号を互いに干渉しない様に信号を送りつつ、1つのリレーを動かすという回路。

FASTからのSTOPを実行した時に働く回路で、リール停止検知電圧と基準電圧を比較して、高ければ保護持続、低ければ保護解除⇨START待機

FASTに入れると、基準電圧が上がって、保護が掛かり、STOPとSTARTボタンを同時押して使ったとしても、瞬間にキャプスタンが上がるのを阻止している。

まぁ、なんてことない部品構成なんだけども(笑)

一方は流れる様に、一方は回り込まない様にダイオードを組み合わせれば良いわけで。

昔のAKAIのオープンは、保護機能は無かったから、FASTに入れて、途中で止めたい場合は、逆向きの動作を入れて、回転が遅くなった時を見計らってSTOPを押さないと、テープが裂けるなんて事が。

TEACのA-2300だったか、あれもブレーキが強くて、長記録テープは伸びちゃって、磁気粉が剥離するなんて事があった。

A-6100(OTTOのOEM版)も持っていた事があったけど、あれは一定時間のSTOPタイマーが入っていて、リールが止まっているのに待たなきゃならないという待ち時間に鬱陶しさを感じていて手放した(笑)懐かしいw

それを考えると、DH-610や710、RS-1500を今も使っているがやはり使い良い。

市場価格を見ても、値下がりしない所からすると、やはり良いものという認識が根付いている様子である。
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まだSG用のVR150かVR105は付けていない&配線していないが、高圧とマイナスだけで運転。

左の3本が整流管、前2つが5651

5651じゃなくても、85V付近がキープ出来れば、ムラードのM9098でも85A2でも75C1でも良い(結構アバウトwなんでも良くなってきているw

この部分は-Cを作るためのドロップ用だから、電圧が低い球を使うと、マイナス側に大きく増えて、電圧が高いと全てがドロップしちゃう事はないけど、電流が流れなくなって、浅くなる。

どちらにしても、バリオームで調整が効くから、必要に応じて。

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キセノンは紫だけど、ネオンはオレンジで、ヒーターと殆ど同じ。

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NHKの御下がりだから、結構煤けているけど、動作はしているから、もうちょい使えるかな。

ライフが大体10000h程かな。

電流にも依るけど、割と流すと寿命はそれ相応に短くなるから、過負荷に使わない様にする必要あり。

 

2E24 PP

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2E24pp

上にCは乗っからない程のすし詰めなレイアウトになったが、大丈夫かなぁ(^^;;

P.Tはショートリング有りで巻いてもらっているから、接近していてもリーケージフラックスの影響は強く受けない筈だから、ハム的には静かに出来ると期待。

初段は3BA6でミラーに12BD6を使って定電流回路を組む。

ドライブは3BE6でカソードフォロアとして2E24をドライブ。

定電流回路には定電圧放電管を使って電圧を落としてバイアス調整用のVRに入る。このVRがミラー電流制御電圧である。

一般的にはCRDを使えば用は済むが、全段球式にしたいから球を有効に使用する。

こちらではCCC“カソード カレント コントロール”の名称としている。

一般的な使い方ではない為、まだ試験的であるが、約1年は問題なく動き続けている。

2E24のSGにも、定電圧放電管を使用し電圧を落とす。

どちらもアルテック式の使い方で、電流によって電圧が変動せず一定の電圧を保ち続ける。

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整流管は17CT3を3本。

-Cを作る用の整流は、数mAもあれば十分で、250mAも取れる大きい球は必要ないのだが、丁度3本あったし、トランスタップの事もあって、全て同じにした。

回路構成は、古いオシロスコープの両波整流のタップで、ブラウン管用の倍電圧を得るやり方を変形させて、全波整流の0V基準のシャーシアース面を半波整流をすると0V基準が今度はプラスとみなせる。

マイナスから見ると、シャーシ側が高圧B+になる事になるが、シャーシ面を基準とするから、プラスの高圧でも、シャーシ側から見るからマイナス電圧になる。

これを利用すると-Cの別タップは必要無くなり、コストカットになる。

昔のオシロスコープもそうやってコストカットしていた(笑)

 

4CX-300Aやプレートがヒートシンクや水冷、オイル冷却の兼用の大きい球は、絶縁と安全性を考えB+側を接地として使う。

+2kVとか10kVという電圧がシャーシアースされる訳だが、+-が一周する様に触らなければ感電はせず、アノードに万が一触れても危険はない。

一般的にはカソード側をアースするからプレートは高圧になるから、シャーシとを触ると高圧が一周するから感電する。

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早速加工。

このシャーシも置き古し(笑)
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ビニールが掛かっていたから綺麗ではあったが、ビニールを長期に掛けていた為に、模様が入っていたから、色を入れる事に。
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傷はないから、ピアノブラックでも大丈夫そう。

 

 

 

 

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昨日の6ZP1は、やはり今日点燈せず、もう一度高圧を印加して溶着を試したが、2度目で殆ど無限大に。

仕方ないから、ラジオをもう1台バラすか考えたけど、先生に連絡したら持っているとの事だったから、お願いしておいた。

6ZP1のセットなのに、42、41、6ZP1、6ZP1という不揃い感www

でも音としては出ている(笑)

79から6Z-P1に(笑)

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ドライブのカソードから出した側はまだプラス側に振る事が辛うじて出来るが、プレートから出した方はプラスに振る事が出来ず。

元からBclass動作の球やAB2まで振らそうという場合には、カソードフォロアで押してやらないと、どうにも高負荷に対応できない。

807をアンプに使っていた戦後から昭和30年位迄の高忠実アンプは、42でカソードフォロアにしている様式が殆ど。意味なく増幅作用の無い球を入れていた訳では無いという事である。

試しに小さいアウトプットを追加して押せるか試したが、ゲインが今度は落ちて普通使いが難しいから、79は今回はやめ!(爆)
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急遽、ガラ箱を見たら6ZP1が4本あったから、これに変更(笑)

よく見たら内1本がシルバニアで、6ZP1は我國特有の球だから舶来品は有り得ない。

アレアレと思って、ガラスをハーハーやって曇らせて見たら、41だった(笑)

データシートを見ると、6ZP1よりも全体に電圧が高くても大丈夫なのが41なのかなという印象。

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まぁ良いやと回路を6ZP1ppに変更して通電してみると、今度は全く表記が消えてしまっている1本のヒーターが燈らず。

ハンダをやり直したり色々やったが、管内で断線。

1kVを印加し、叩いて溶着するか様子を見たが全くダメ。

離れている事と思われ、再利用不可能。

結局4本揃わないかぁ(ーー;)

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モノーラルで鳴らしてみたけど、テトロードの軽はずみする、低域が豊かな音が出ている。

6BQ5と大差無いが、6ZP1の方が含みが多い様な印象。

楽器の奥行き感、臨場感はステレオだから云々ではなく、立体的な鳴り。

バーブの表現が綺麗。NFはなし。

6BQ5の方がNFが掛かっているから、よりフラットに来た感じであるが、それぞれの楽器の位置がわかる様な立体感は感じられない。

 

 

ps:

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昔、ヤフブロ時代に知り合った、Sweatさんに譲ってもらった箱入りの球を見たら6ZP1だった!これは有難い…

が、しかし。

これも交換した球を箱に入れていたのか、ヒーターが半断線(; ^ω^)

瞬間に高圧を印加し、溶接を試すも、しばらくは使えるのだが、ヒーターが暗くなってしまう。

3度やったが、完全につかない様だから、多分ダメであろう。またしばらくすると離れてしまう事と推測。

案外ヒーターが弱いらしい。

 

 

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Vitrohmはドイツの会社と思うが、デンマーク製。

新品であるが、古いから20%以内から外れる物も多く、巻線抵抗ならば劣化も遅いが、結局、ナマモノという考えからすると、消費期限切れ。

コンデンサもパッキンが劣化するとケミコンはダメになるし、オイルも蒸発するし、ワックスは湿度を吸うから、やはりダメになる。

再利用方法は無い訳ではないが、定期的にやらなくては元に戻るというワケ。

オープンリールのテープだって、ナマモノだからプロからすると、大切な記録であれば、定期的にコピーして品質を維持して残す他無い。

フィルムも消費期限があって、あまりにも古くなったもので撮影しようにも、なかなか感光が進まず、長時間露光が必要になったりする。

カラーの場合はカラーバランスが崩れる。

食品の一部では、賞味期限を過ぎた物の方が美味しい(?)なんてものがあったり、少し腐り気味の肉の方が美味しかったりするらしいが、それが部品にも適用出来るかは、ちょっとなんとも言えない。
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急遽変更して書いた6ZP1ppの回路。ラフ書き。

普通過ぎて作っている人からすると面白みの無い感じかな(; ^ω^)

電圧は定格内に収まっているから、寿命はヒーターが逝かない限りは長く使える事であろう。

41を使うとバイアスが4Vか5V下がるから、電流的には多めになる事と思われ、よりA級PP動作に近くなる事と思われ。

出力は3W+3W位かな。結構デカイ音で鳴る。

シングルで使うと1W絞り取るとDIST10%位である。

43も転がっていて、42に似ているから使えるかなと思って挿してみたが、ヒーターが灯らず、データーシートを見たら25V球。
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コスト削減でGNDは共通で1つ。

12φ電源スイッチの在庫がなく、日開のSWも600円とかするからラジオをバラした中から出てきたSW付VRを再利用。

どうせVRガリっているだろうから、スイッチとして活用するだけでも活かす意味では良いかなと。
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黄色も単にタンポポ系の黄色1色じゃなくて、タンポポ黄色を下地に吹いて、山吹色を上から入れると、発色が良くなって、暗くなる感じが抑えられる雰囲気。

よく見たらVラインは赤が太いのに黒を太くしちゃった(; ^ω^)

チャー研の舞台は2074年の未来の話だけど、真空管を使った装置の描写が多いから、こういうデザインも悪くないよね(笑)

 

Q:「先生、そのアンプは今も日本のどこかで作っているんでしょうか?
また、今後生産していくんでしょうか?」

A:「たぶんどこかにあるでしょう。
だがその他一切のことはわかりません!

 

 

 

これから毎日ドゥンドゥン作ろうぜ(爆)

Bclass 79amp

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強制乾燥させて組み立てた。

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古いケミコンを再利用で初段とドライブのBに使ったが、フォーミングが必要な状態に迄達していた様で、通電したらかなり電流が流れ続けて温まってしまった。
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特に確認はしていないが、通電してEbb240Vで供給され動作している。

音はかなり歪みっぽい。

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ドライブの出力を見るとプラスには振れていない。

79のgが+に振ろうとすると吸い込み、ドライブが耐えられず負けている。

やはりカソードフォロアで押し込まないと鳴らないかな。