A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2023/12/01

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先日6AU6のノイズレベルを確認した意味は、5670で組んだパッシブEQ型のフォノアンプのS/Nがあまり宜しくなく、熱雑音なのか、スゥー音がある為に、これの解決の道を探していたのがその理由である。

結論から言うと、5670は案外ノイズっぽい。2段増幅でゲイン調整にNFを少し。それでノイズは5mv ppを超えていた。

そもそも出力系の球であるから、微小信号の初段には向かないと言えばそんな具合か。

12AX7は、NF型のEQが入った2段で、2mV ppのノイズだった。

低域は増幅されてはいるが、高域は-40dB迄下がっているから、マスクされていると言えるかも知れない。

 

そこで、ローノイズの5965を用いるとどんな具合になるのかやってみた。

結果は2段ストレートで5mv pp以内になった程度。

5670よりスコブル良くなったという事は無かったが、ゲインは5670よりも大きく高感度であるが、それでも暫しノイズが下がっているから、大信号が2段で得られるから、ATTを絞って使ってもらえば、5mvのノイズがあっても信号の方がより大きくマスクできるであろう。