A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2023/01/23 / NFBは逆相なのか、正相なのか。

今年に入ってから、特に5670とアルプスのボリュームの注文が凄い数。

前年は1個、2個なんてのが多かったが、最近は100単位でオーダーが来るから驚くし、それが何度も続くから、これまた驚いている次第である。

次回注文はUSDが高いから、今の値段では出せそうもない。

クラシックの都合の良い姉妹店、通販部門は破格な取り組みもやるが、そうでもない時もある(笑)買取品は他より安いかも…?

倉庫兼であるし、会社には行くけど給料は貰っていない、社長都合の出来高制(笑)だからまぁ致し方ない。

アルプスの方は、新規業者の注文は受け付けていないから、以前からの繋がりがある業者でないと仕入れられないから、これまたレアーな代物になっている事と思う。

多分、生産を終了したいのだろう。値段も上げて来ているし。

QQQは松下が代わりになってGTはやっているが、球のソケットとしてではなくて、リレーのソケットとしての需要だから、MTやら迄手広くやる事はないだろうから、もしかすると終了の可能性がありそう。

 

そんなで今日は多量に溜まった出荷分を郵便局へ持って行ったら、おやおや張り紙が。

”陽性者が出たので消毒の為休暇”

えぇー。仕方ない。持って戻って、会社の自転車(クラシックの(笑)を出して来て、他の郵便局へGO。

帰って次は歯医者へGO。

案外毎度良い値段するから、減る方が大きい様な気もする(ー ー;)

戻って、しばらくしたら、”そういえば電話あったわ。時計屋から”

えぇー何時の話よっ!っていう具合で、即時折り返し。

石入れたよっていう連絡だったから、すぐに取りに行く。

京成の成田空港行きならなんでも良いと思ったら、オレンジの特急(?)かは、北総線の方を通って成田空港へ行くみたいで、京成本線じゃない。

青砥じゃなくて忘れた。隣の駅で乗り換えて面倒。(高砂だったかも

さらに、どれ行きが京成本線なのか分からなくて、業務員用の(?)小さい路線図をみても、縮尺がA4じゃ見えん(笑)グチャグチャしちゃって面倒だったからホームにいた駅員に尋ねたら、鈍行でも行くけど、その後に来る速いのが良いよっていう。

いやぁ有難い。人員削減の世の中であるが、対人が一番手っ取り早い気がするぞ。

違う事言ってもニュアンスで、間違えを修正してくれるし。

アレなんだっけ?も大凡見当でコレ?っていう回答が帰って来るし。

電算機じゃぁ、漢字間違っただけで”該当なし”とか手間が多い。

デジタルにはついていけん(爆)

 

そんなで、取りに行ってなんて言われるかなと思ったけれど、職人(社長)はいなかった。忙しいのだろうな。

filsが対応してくれたけれど、石だけの交換っても、全部バラして大変なんですから。と一言。そりゃ分かるけど全バラにはしなくても上板の穴石だから、指針とダイアル外すくらいでないの。ユニットだもの…って思ったけど、穏便に(笑)

一番大変なのはバラすよりも、穴石探す方だと思うけれどもねぇ。有難や。

 

戻ってから、精度確認に動かして。本当はタイムグラファーに掛けたらすぐに分かるけれども、ズレが激しければそうしようと。ちょっとこっちに今は時間を割けない。

明日にアンプ修理品の全てを引き取り業者が来るから、修理報告書と納品書を書かなくてはならない。

回路図が要り用な案件は、現物を見て書き出した。

ステッドラーのスポイトが不具合なのか、それとも本体が冷たくなっていたのに手からの体温で温められてなのか、インキが噴出気味で、羽根ペンみたいに手が真っ黒。

でもって水で滲まない様に、カーボンインキを使っているから、まぁ落ちない。

まぁそんな事は時間と共にどうにかなるから、どうって事ないのだけど(笑)

 

今日は微妙な雨の降り方だったが、寒かったらなのか、店電がバリバリノイズ。

外の筒を叩くと、接触が良くなっていて、そんな事をやって誤魔化し使っていたが、電電公社を呼ばないともうダメらしい。

引き込みの電線もちょっと触ったら、バチリと被服が割れてしまって、でもって濡れているし、他から来た電線が凭れて外壁から崩れ落ちているわで、悪条件。

多分家の添え木は私宅もちになるだろうが、中継機(?)みたいな箱の中は局もちなはず。

安易にバラして電線交換をすると、公的に結構厳しそうな罰則がありそうだから、117だったか116だったかにダイヤルするしかなさそうだ。

というか、繋がるかなぁ?かなり大荒れ。

まぁまぁ別回線もあるから、そっちで呼び寄せれば良いのかな。

そうこうやって、呼ぼうとすると直っちゃうんだよねぇ。嫌な奴(ー ー;)

 

 

§

 

 

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ELL80の回路をいつも通り書いた迄は良かった。

しかしながら、毎度気になり、カットアンドトライで押し進めていたが、今回は実験とで勉強する事にする。

 

NFBは正相で戻しているのか、逆相なのか、初歩的な事が分からなくなってしまった。

 

…分からなくなったというよりも、適当に発振したら逆接に直せば良いやとしか考えていなかったのであるが(^ω^;;)

技術書にもNFBがどの様な効果でどんな回路かを触れていても、位相がどの様になっているのか迄触れず、逆相だとしか書いていない。

しかし、回路をよく見れば、スピーカー端子の±をアテにすると、正相で戻していないか?…という疑問である。

 

私の作るアンプの大凡がNFB(オーバーオール)は使っていないのであるが、先日のPT15、OS51アンプは、NFBを付けてみた訳である。

どうにも理解が追いつかなかったのであるが、PT15アンプは、スピーカー端子の±を合わせると、逆相になるのである。これはオシロで観測済み。

NFBを逆接にすれば発振してしまう。

要は正帰還になるのであろう…発振するのだから…

 

上記の挿絵の様に組んで、正相を戻すスタイルで、スピーカー端子の±を守れば、正相の音が出る。

しかしながら、どうみても正相を戻して良い様には思えない。PFB、ポジティブフィードバックになるからである。

あれ。おかしいな。普通一般のアンプってPFBしているのか?

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ppの場合にB-p1に正相を入れた場合は2次側は、0から見て正相になる。

逆相の場合は赤で記す様に逆相になる。

逆相になった状態でNFBを0コールド、8ホットで使えば、以下の様になる。

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然し乍ら、これでは0ホット、4-8コールドでスピーカーを繋がなければ、正相でスピーカーを鳴らすに至らない。

4-8がホットだと思いがちだが、それでは逆相の音だ。

幾らスピーカーを赤だの白だのと神経を尖らせ合わせても、アンプが逆じゃぁ、元も子もない。

う〜ん。正相で出して逆相受けの回路にすれば問題はないが、それだと1段、増幅を増やす必要が出て来る。

普通一般のアマチュア作や廉価品は、そこまで考えて作っているのだろうか。

微妙な所であるが、恐らくはNFBを付けたアンプで、尚且つ段数は少なく、OPTの2次のSP端子と共用の場合、逆相で出力されている可能性が高い。結論。

JBLのユニットで、ウーファーだかMidだかが、逆相に繋がっている物があるそうであるが、もしかして、逆相に出しているアンプに対して、正相で鳴る様に、逆相にユニット部分で逆さに繋いでいるのかな?

有り得なくもない様な気はする。

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そういう観点からすると、業務用のアンプでよく見る、NFBが別巻線になっているタイプというのは、スピーカー出力が逆相になる事を配慮して、副巻にしてスピーカー側の位相を合わせているのであろうか。

この事が案外イイカゲンに罷り通っているのだとすれば、世間一般のアンプの出力は、実は赤がマイナス、黒がプラスなのであろう。