21年の6月にOHし、1週間試運転をしてそれっきり止まった儘になっていた。
機械が函にピッタリと入っているものだから、文字盤と木枠を外して機械を取り出す仕様である。
トレードマークは矢雲であるから、森時計合資会社であろうが、振り子室には、E.ISHIDA FACTORY. と入っているから、石田鉞太郎氏の工場で作った物の様である。
石田工場で、矢雲マークとなると明治の中期か。
明治後期にはどちらも閉業しているそうだから、明治期の製品である事は間違えない。
機械は大型の旧式ではなく、新型が入っているから、当時としては最新機であったと考えられる。
久しぶりに動かしたら、ちょっとしたバランスの崩れで止まってしまう。
振り幅が狭い割に、ガンギはカチカチと結構大きい音がしているから、ギャップ不良が疑わしい。
もしくはガンギ車が減っているか…他にはギャップを触った可能性が考えられる。
後者が大いに考えられる。
動かないからと触りたくなるのもあるだろうが、そこじゃない。余計に触って壊してお終い。
となった物を、安く仕入れて直して売りに出すと(笑)
ひとまず、修理を再び。暇を見て…