A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

VT2 pp

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VT2の定格が300vで60mA流せるらしいから、ppで60mA流してみる事にした。

カソードチョークで下駄履かせているのを少し変えて、バイアスを浅くしただけであるが、少し歪みが改善されるが、飛躍的に良くなる印象はない。

Power 5W Outputという表記は、AFではなく、RFの5Wとすれば、AFは1/10程度程度と考えたならば、0.5Wでも納得が行く。

 

試しにシングルにして出力が如何程か試してみると、シングルでは酷くナローになった。

低域は出ないし、まるで電話である。

ppの時は言う事ないHiFiに鳴るから、やはりppでないと音楽鑑賞には向かなさそうである。

シングルでナローにはなったが、気になっていた出力は同じく0.5Wであった。

初段のVT1で歪んでいる事も思って、低インピーダンス出しのデバイスから直に入れてもやったが、やはり0.5Wが良い所である。

A級ppにした方が帯域がワイドになった事は間違いないが、出力は変わらないという結果である。

以前にも何かの球で、ppにしてもシングルでも出が同じだった球があったが、それにかなり似ている。

出力がより大きくな得る為には、B級域にならないと、幅がA級域2本では得られる幅も同じであるから、パワーも同じなのではなかろうかと推測。

カソードチョークで、且つDCバランス、ACバランスを調整可能な様にすれば、より出力はピーク迄綺麗に原音再生が可能になるのではないかと推測。

 

ppにてF特を確認すると20c/s〜20kc迄鳴っている。

高い方が負荷インピーダンスが上昇するから、上がり気味の傾向を見せた。

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歪み無し
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歪み始め

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上下共にインダクタンス負荷の時に現る歪みが出る。

段間トランスなのか、出力トランスなのか調べる。

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トランス類は調べたが問題はない。

そうなるとスピーカーか。

8Ω位有ったと思っていたユニットが、3.5Ωしかない。

ブリテン島のTRUVOXだったと記憶しているが、こんなに音圧低かったかなぁ。

もしやVCレアショートか?

そんな事を考えて10吋のユニットを鳴らしてみる。

VCは2Ω程度しかないから、OPTにOPTを逆付してインピーダンスの整合性を取って鳴らしたが、かなりの爆音が出た。かなりハイがキツく出るユニットだからギャンギャンとうるさい程に元気良い。

どうやらモニタで使っていたTruvoxのユニットが異変を起こしているのかも知れない。

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Teslaのユニットは5Ωだからシリースにして10Ωで鳴らしたが、同様にかなり元気に鳴る。

Truvoxの方へも10Ωの抵抗をシリースに入れて整合性を合わせて鳴らしてみたが音量は相変わらずな雰囲気で、音が小さい。

もう1本、何処かへ保管していたから、それと比べて如何なものか、調べる必要があると見受けられる。

そんなで、出力としては1Wは軽く得られていた事になる。

幾らアンプ側を改善を試みても上手くなかったのは能率の悪いスピーカーのためと分かれば大分気が楽である。

それにしてもVCのレアショートなんて起きるものかなぁ。

まぁ確かにかなり過大入力の様な事をやった事もあるし、変になってしまったのか、それとも前からこんなものだったのか。

分からなくなってきた。