A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

コロコロ

結構前からアンプ誂えをお願いされていて、ミテクレは気にしないという事で支給されたソケットからして、まな板アンプになるのは検討が付いたが、どういう構成でどういう物にしたいのかが明白ではなく、漠然と良い音で、他のよりも良い音がするのが良いと言う。

これは非常に難しい事で、何を良いとしているのかがまず第一に調べなくてはならない。

ハムが無くHiFiで高忠実度のものを良いと言っているのか、古典的な拡声器の様な具合のナローな物を良いと言っているのか、ディストーションが効いた、歪みバチバチの変調器が良いのか。

これらを聞くと、センター(?)に歌い手が立っている様に感じる?ステレオでリバーブが掛かっているよりかは、モノミックスをして音像を狭くした方が、その様に感じる様子。

しかしモノーラル単発では、平面的なのだという。

しかし、ハムは気になるし、低域も高域も欲しいという。

しかし数十万、数百万もする高級機は使っていて面白くないとの事。

12AX7の使った古い民生機のセットが好みらしい。

そうすると、変調歪みが多い方が面白い音はするが、ステレオでこれが合わせられるかというと、非常に難しい。

であるから、ステレオを狭める為に抵抗で互いを少しミックスしてやれば、左右の応答速度の違いと位相差が少なく出来て、尚且つバラつきも狭まる。しかしステレオ感は薄まる。

更に古いアンプはラウドネスを含んで、オフになっていても他のフィルターがあるし、50年も60年も経てば、コンデンサも抵抗もズレやら特性が変わって来るから、面白い音がしても不思議では無い。

ドンシャリで更にピンポイントで中高域も持ち上げた波打ち特性が恐らく好みなのであろう雰囲気は聞いていて感じる。

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そんなで、長らく部品を集めてからも、やっぱりこうしよう、ああしようとフラフラしていて、実際作るに至らないかなと思った時期もあって、他のお客さんがみえた時に、置いといたのを見つけて、欲しいと言うから、進展もないし頓挫して買うだけ買い集めて在庫になっても困るから、トランスやらコンデンサを譲ってしまった。

それから暫くしたら、進展具合は如何なものか?と問われて、どうしたいのか、明白な答えが返って来ない儘で進んでいない事を伝えると、それなり(?)に進めようというもので、トランス類を再度集める事になった。

とりあえず、もう推し進めてしまおうと、ミテクレは気にしないという事だったから、乗せられるだけ乗せてみて、こんな様で仕上げる事を伝えると、今度はミテクレが気になるとの事で、板を大きくして配置を見たいという。

ミテクレは気にしないとの事だったが.....

400x500の板でも良かったが、それは大き過ぎだろうと思って別案件で切り出して使ってしまって、その後から、それで配置を見てみたいというもので困った。
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とりあえず250x600でこんなのはどうかと送ったが、返事は特に無く、部品を知り合いから譲ってもらった分があるから、それを更に追加したらどうかとという事になっている。

とりあえずは直ぐには進展が無さそうで、作業台もこれで埋まって、部屋も在庫箱の上を歩く様で片付かなく、他の案件もあるから、片付けさせてもらった。

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委託品の売れない物や、やっぱり売らないでキープしておいて欲しいという物も返却されてもらって、少し積み上げていた箱が減った。

それでも床は見えないが。

単に倉庫代わりになっている分は処分か返却し始めた。

奥から、こんなのあったかという部品が続々と出て来て(笑)在庫があるのに更に買っている物だとかも一杯あって、一度総整理しないと在庫管理も出来ていないし、良くない具合。