A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

815pp 2C26A ドライブに変更

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今日は持ち込み修理点検の依頼が店に入っていて、お呼びがかかっていたから、朝から出社。

時間でお客さんはまだ来ない様だったから、梱包して、小物は郵便局に持って行こうとやっていたら、いらして。

20か30kgはある重いラックマウントのPAアンプをコロで持って来られて、そんなに古い様ではないから、修理という修理は特に無いが、回路点検と球のエミッションチェックにて。

付いていたKT88はゲッタが半々になっていて、チェックすると生憎エミゲンとスケール振り切れという具合。

振り切れは、ショートはしていないが、120スケールが大幅に振り切り、電流が多量に流れる様子。

エミゲン側のは、瞬間良い数値に跳ね上がるが、テストをしていると徐々に下がって来るという類。

ガスが生じているか、何がしかに問題あり。

他に12AX7も3本エミゲン。

Ach Bchでステレオになる。

ギターアンプと持ち主は言っていたが、PAギターアンプなのかな。よく分からない。

KT88には、Eb630Vだったかが掛かっていて、Esg320だったか。定格一杯一杯という印象。

90Wも出ないそうなサイズのOPTだが、出るらしいから凄い。ミテクレからすると30Wかなと。

g1は-30Vで、カソードがアースの様で電流は確認出来ず。

バイアス調整トリマは1つでppを調整。

DCバランスはないから、マッチングでないと上手くないが、まぁマッチングと言えども、何を合わせるかで違うけど、普通は電流であろうからACバランスも高級品には付いていたり。

 

色々やって、郵便局へ行った後に、ちょっと外回りついでで、ラジデパに顔出し。

最近特に普通一般に使わない球を、別の応用で何がしか面白い事をやっているなと言われたり(笑)

 

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以前からの知り合いで、1つ良いのを誂えてもらえないかというオーダーを貰ったから、集めて来た。

マッキンやら、使っていた事があるとの事で、以前におもちゃ程度のステレオ10Wかだったかの6L6シングルを作って譲ったが、かなり歪ませて聞いている様だったから、まぁ5Wで足りない様ならば、100Wは無いと満足行かないかなと。

それで807か6BG6かが良いかなと思ったが、レーダー用の整流管、4B31もあるし、大きさ揃えで、815が良いやとなった。

50W出ると思ったが、AB2で45W Dist2%か。

歪んで聞こえるレベルは50W出るかな?

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ドライブは、持ち合わせの1626が良いかと思って、後2本を買い求めたが、何となんと、完売とな。

社長ももう入って来ない球だから、今後集めるのに苦労するのではないかというから、いた仕方ない、55にしようか、47にしようか、色々迷ったが、じゃあもう面白さとミテクレ合わせで2C26Aにするかと社長と話して、出力もあるし、ドライブには余裕過ぎのドライブになるが、押せないよりかは押せた方が良いであろうっていう具合でこれを選ぶ。

こうなると、STダルマでなくなって来るから、どうしたものか、6WC5が浮いて来る。

という事で、GTストレートの6SA7が6WC5の同等であるから、これにする。

世間一般では、6WC5も6SA7も、オーディオ使えるのか疑問視するかも知れないが、実験した結果から言えば、非常に良い特性であり、反転回路も必要なく、ダイレクトドライブが可能になるし、ハイμであるしと、ppには好都合という具合である。

さらに言えば、ゼロバイアス動作で上手く動作するものだから、部品点数も少なく出来るという、好都合過ぎて嘘の様な球、周波数変換管である。

 

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これは自分のお楽しみで買っておいた。

マジックアイ 6AF6である。
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6E5と比べると、管長がかなり短い。f:id:A2laboratory:20200606191655j:image

理由としては、電流変換の3極部のある6E5に対して、6AF6はグリッドもプレートもない。

要は、ターゲット、制御電極、カソードしかないのである。

即ち、電圧を直接制御電極へ印加し、それが影角になるのである。

これをAVCレベルで使おうという場合は、別に設けた電流制御管を用いて、高感度化すれば良いわけである。

先日からやっていた6E5のVUレベル計と同じ原理であるが、6E5は電流制御部が内蔵されているから、90°以上に開かせて使用するのが難しいという事になる。