古典球 UV-202を使ってアンプを組んで下さい。というお題。
先日、TM管(だったかな?)の時と同じく、パーっと光るタイプの電球みたいな真空管。
真空管の中でも、元祖球と思われ、時代を考えても、1W出るか?
02の規格を調べるとEfは7.5V、If2.3Aも食う。
ジワリ点火しないと、既にかなり使っている感のある焼け方をしているから慎重に。
昔のWEやRCAの様に、レオスタットを設けて、フィラメントは使う時にソフトスタートさせた方が良さそうである。
Eb200で110Ωをカソードに挟み大凡28mAである。
この時の出力が8Ω120mW程度でかなり歪む。
グリッドが吸い込んでいる可能性は無いと思うが、どうなのか分からないから、ローで押し込んでみるも、やはり変わらなかった。
100dB/Wはある古い10吋のパーマに繋いでみると、蓄音器よりか大きい音が出せるかなという具合。結構歪んでいる。
OPTが備え付けで切り離せないから正確なVCの抵抗値が分からないが、1Ωと出るから、半々と考えてもVCは昔良くあった2Ω程度の物であろうと推測。
2kでは、高域がシャリシャリとキツくなるが、5kだと低い方とのバランスが良い雰囲気である。
ユニットを裸に置いているから低域は感じ難いが、大凡箱に入れた時の検討はつく。
前節のグリッドが云々、あれが気になって電流計をグリッドに挟むと300μA常時吸い込んでいる事が分かった。
カソードを持ち上げれば持ち上げる程に吸い込み、カップリングを挟むとゲインが上がって、2Ω負荷で2Wの出力が得られる様になった。
ピークは4W近いが、トゲのある歪みも観測できるから、無歪みは2Ωの場合は1W程と考えられる。8Ωだったら250mWとなるが(^^;;
しかし、同時にゲインが幾分増してフィラメントから来るノイズが多くなった。
2.5A近く流れるから、平滑が少し難しいか。
レオスタットという選択はやはり良さそうである。
さて、ドライブや整流管はトップチップに合わせるのか、合わせないのか、とりあえずドライブ電圧は30Vもスイングすれば良いから、μ20そこそこの球で具合が良い。
依頼主に聞いてみる。
グリッド電圧が結構動くから、マイナス掛けた方が良いのか試したが、-30V位入れると揺らがなくなるが、歪は逆に増す様子。
電流が減るから歪んでいるのかと思ったが、そうではなかった。
Cバイアスをくれない方が良さそうである。