A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

フォノアンプ 続編

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古いCRが良いとの事だったが、フォノアンプなので、抵抗自体が出すノイズで損なうのは避けたい。

とりあえずCは絶縁の良好な物で、幾らか出せば入手が出来るものを選んで。

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組み立て、試験をして改良をしながら進めて...
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ノイズは出力に2mV。結構低く出来た。

ヒーターはAC点火であるが、結構良い具合である。

平滑は異常に大きいコンデンサが聳え立っているが、47μF。フィルムだから大型になるが、インピーダンスは非常に低く出来るから、電池駆動の様な安定感が期待出来る。

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定電圧放電管で平滑と初段を安定化。

初段を安定化させたのは大きな効果がある。

ただし、通電してから放電がスタートするのに時間差があり、放電開始時のポップノイズが発生する。

しかしながら、キャビネット内で、使う前に予熱で温めてもらう様な使い方をしてもらえたら、気にならない。

その為に電源のスイッチは付けていない事もある。

基本はプレーヤー内部に収めておき、使う予定があれば、通電状態で待機にして安定にさせておくというスタイルが望ましく。

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RCA BQ-2Bのスペース的には余裕である。

また、今回は電源トランスをループにしたから、リーケージフラックスの影響は考えなくて良い。

従って、励磁ハムは皆無に近い。

 

 

P.Uも殆ど固定に等しいから、専用に負荷抵抗を設定し、補正用のデカップリングもセットにした為、他のP.Uでは塩梅が悪くなるが、ゲインは欲張らず、RCA P.U側が40dB、クラークスタンのP.U側が46dB。

RIAAを補正させると-20dB位落ちるか。

どちらにしてもコントロールアンプへ渡されるから、そんな大信号でなくて良い。

 

とりあえずこれにて使ってもらって、不具合があれば改修、もしくは新規にまた1台(?)になるかも分からないが、結構投資したから、そう悪くはないと思うが。