A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ヒースキットのアンプ

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AUXは問題なく働くから、フォノ部分を検査してみる。

78、LPセレクトでは問題が無い様な雰囲気だが、片chのカーブが少々変であり、特にRIAAセレクトで片chが極端に音が小さくカーブも変になってダメである。

切り替えの時に、バチバチと鳴るのは致し方ない昔の良くあるセットであるが、カーブが変なのは故障している。

カップリングの絶縁不良も考えられる故障モードであるが、探ってみるも、非常に安定している事が判明しているから断線かな?
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回路図とを見比べると左右のchで違う点が...

複合素子2番が黒の線でアースになっているが...
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問題のchの線は....3番に入っている...

ここはRIAAの時定数が組んである場所だから、アースしちゃダメなやつ(^ω^;;)

こういうのに限って、良く絡げてあるっていう(笑)

作った当初からRIAAは変な音がしていた様な雰囲気であるが、LPか78セレクトで聞いていたのかな。

それでも、アースする所が異なっていると、レベルが左右で合わないし時定数も変わってくるからカーブも合わず、マトモな音は出ていなかったであろうが、無理矢理トーンコントロールで合わせに行ったとしてもキツかったと思うけど、作った人はどんな使い方をしていたのかな。

他に比べようがないと、こういう音だと思って使っていたのかな(^ω^;;)

他のアンプが相当良い音に思っただろうなぁ...。

にしても、部品の劣化具合があまり無い様にも思えるから、もしかするとあまり使わず手放した可能性もあるかも知れない。

 

とりあえずこれにて完成。