廊下が片付いた(?)ので作業台化していた1970年発表のGolden Jet100の手入れを。
メーカーモデル名は、SE-100。
商品名はゴールデンジェット100。
7‘シングルが50枚、100曲セレクトで、当時は100枚、200セレクトの大型の物が既にあったのだけども、それは小さいスペースには大き過ぎて、スナックだとか、喫茶店には小さいモデルが需要があったみたい。
その代わり、今迄は、レコードを引っ張り出して来て、アームが降りて...という動作を見る事が出来たのだけど、小型、低コスト化を重視して、機械を見せられる程装飾は綺麗になっていないから、“見せない”というデザインに走った最初期。
この後は、マイコン化が進んで、完全に見せないか、小窓から回っているのが見える程度に変わって。
サイズは殆どこれと変化なく。
機械式のガチャガチャボタンの最終機とも言い換えられそう。
久し振りに動かすと、ガサガサ右chが接触不良っぽい音。
ハイの伸びが歪んでいる感じがあって気持ち悪いから手入れを。
ソリッドステート アンプユニットと、横にコントールセンターで構成。
チェンジャーの機械自体は単体で完成しているから、ストリップミスやミュートをコントロールセンターで行なっている。
ゲインセットとは別にメインゲイン調整のVRにはラウドネスが入っていて、ある程度大きい音で鳴らさないとフラットには入らない気配がある。
専ら、広いスペースで鳴らすから、低域はある程度無いと薄れるから、ドンシャリにしておくと丁度良いであろうし、そっちの方が“良い音”に聞こえるのが一般ウケし易い。
ユニットを引き出して検査する。
差し込むだけのプラグイン式で簡単である。
ケミコンは交換しているが、モールド抵抗は、テレビの事もあるから、増大化しているかちぇしたが、そんなにも甚だしくは出ていなかった。
まぁ70年台の最新型だから、石構成。
OPTがあるが、これは出力ワット合わせ用。
ボックスに入っているのは25W2発。
上部に楕円の結構大きいのが入って2Wayである。
メインゲインはモーターで音量調整が可能になっているが、ベアリングが滑っていたからO.H。
電気で動かす様にコントールセンターから27Vを貰ってスイッチを組もうかと思ったが、線が無かったからやめた。
蛍光灯は焼けるからLEDにしたが、指向性があるから結構暗い。
でもまぁ雰囲気は暗い方が良い感じ(笑)
シャレたバーにあっても良さそうだが、7’シングルだからなぁ(^ω^;;)
そんなで手入れ終わり。
接触不良は改善されて、ゲインセットも再調整してラウドネスとで良い具合。
一度決めたら殆ど動かす事はないから、安定感は良い。
構造的に示すとこういうモノ。
右上から100円投入、コインメックが100円硬貨と判断、コントールボックスで任意(1〜4曲)の回数分の羽根のソレノイドを動かし、機構がONになる。
A〜K、1〜0のセレクトボタンを押すと、チェンジャー内に入った記憶装置に信号が入る。
その信号を探しにプレーヤーユニットが探しに行く、再生されると同時に記憶装置の信号をリセット(これはコントロールセンターが信号を送っている様だ 推測)
機械がレコードを探して再生段階になると、ピックアップ(以下P.U)の信号をミュートから解放、スピーカーへ出力する。
演奏が終わった所でエンド検知が働き、ミュートが掛かる。
機械はレコード棚へ戻し、停止位置、もしくは次の選曲がある場合は繰り返し。
1945年製のワーリッツァーの1015と比べると、電子式になっている機構が多い。
1015の場合は、戦前の旧型を少し電子式にしたモデルで、コインを入れてコインメックで判別、カウンターで1曲なのか3曲なのかを判別、回数分のセレクトスイッチを押す様にカウント。
押されたボタンのソレノイドが働き、機械モーターがONになると同時にアンプの電源も入り音が出る様に準備しておく。
ソレノイドが出っ張りになって、そこの部分でレコードを取り出す、再生。
エンド検知は機械的に起こり、次に再生する仕事が無ければ停止、あれば繰り返し。
機械の仕事が多くて非常に単純。
機械の構造は時計の時報の機構に似ている。
自己起動、自己停止。
エラーは機械に問題が生じない限りは起こらなさそう。
安定性は良い。
近代化すると機械が複雑になって、固着が起きるとオーバーホールが大変。
電子回路にエラーが出ると、それも大変(^ω^;;)