A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/09/22

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各所の電圧とトータル電流をチェックするのが遅れたけども(^^;;

予定だと300V供給で動作させようという設計であるが、実際は190V迄落ちていて、電源ユニット側で平滑を幾段かにしている事もあると思われ。

カッティングの大きい信号が歪っぽい傾向になるのは、電圧が低過ぎる可能性が考えられる。

電流はトータルで10mAであるが、マッキンのフォノイコよりも流れているという事に。

安定性を求めると、電源も幾分良い物にしないと、レギュレーションが悪い結果に成りかねない。

 

 

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6WC5、多分一般的なオーヂオアンプには、使われることは無い球だと思うのだが、これがまた実験してみてると優秀なモノで、ステレオからモノーラルへ変換や、μ20程度の電圧増幅としても使える事が分かった。

最大でも入力は、1Vが一杯々であるが、g1に入れると16倍、g4に入れると20倍で使えた。

Ebb300V迄上げると、歪みは減るが寿命的に考えて、250V位で使うのが良いだろうと思われ。

カソードミックスよりも、高周波特性が良いし、低周域でも劣る事はないから、かなり良質なミクサが出来ると確信。

高周波特性が良いのは、受信機のIFに使われるからという事もあるだろうが、IM歪みも少なく済むのではないかと思われ。

よく、ステレオをミックスしてモノーラルに落とし込もうとすると、高域が潰れて不自然な音がする場合があるが、これも解決しそうな気がする。

 

ちょっと面白くなって来たし、有難い事に誰も欲しがらない球だから、かなり破格で入手が出来るとあって、研究材料には丁度良い。