A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2024/05/30

f:id:A2laboratory:20240531000050j:image

私が欲しかったフェーダーと同じものを“使える様になんとかして”とお客さんが持って来て。

どんな物かは分かってはいなかったものの、どんな物か知りたくて欲しかった。というのが正しくて…

f:id:A2laboratory:20240531000053j:image

内部はズッシリ重いだけあって、詰まっていた。

エスタンの様な抵抗線を巻いて、内部を摺動面として、リボンで結んだツマミとで一周している。

ツマミ部分(一部)とリボン部へは摺動面からの信号が来る事になるから、ここへは信号が来ることになる。

従って、絶縁のプーリー4つに、リボン2本を通ることになる。

ややこしい設計であるし、暫し距離が長いから、この部分だけでも0.1Ωはありそうな気はするが、50Ωの固定抵抗が入って出て行っているから、絞ってもインピーダンス50Ωは残る。

 

f:id:A2laboratory:20240531000046j:image

リボン部は過去に触ったのか、芋ハンダでプーリーにゴツゴツ当たって滑りが悪くて気持ち悪いから修正した。

これで滑らかで気持ち良い。
f:id:A2laboratory:20240531000043j:image

都合の良いアルミ板t3位のが無くて、アンプを解体したのが転がっていたから、それの一部使える部分を切り出して、穴あけ、ベンド、仕上げをした。

手で地味に切ったが、時間かかる。当たり前であるが…。

コンターマシンが欲しい欲しいと言って何年経つのか。

結局ノコで切ってもワケないのであるが、時間はかかる。

ハンドシャーリングもあるが、t3は切れない。精々AL t2がギリギリ。

ベンダーもt3がギリギリ。

大きい箱折は恐らく無理。
f:id:A2laboratory:20240531000048j:image

組み立て、これにて完成。

 

ちなみに、このフェーダー、フルバンス用の物で2つ入っているからステレオでナンチャッテな使い方ではあるが使える。