A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

平滑の不思議

戦前の記事に、チョークをマイナス側へ入れてシャーシ対で高圧にしないやり方(高圧の場合は一般的)があり、回路内の何処に有っても効果は同じであると書かれている。

確かにどちらに入れても同じで、それはチョークに限ったことではなく、WEの回路設計は整流管が下流側へあり、トランスタップの1つケチる事が出来る設計である。(線も1本不要)

但し、半波整流のみに有効。

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シャーシアースの概念が異なる為、浮かしておいて上手く行く設計のアンプには有効。電位差が出る。AC的にはボディアースする。(木箱乃至エボバイト板ならばしなくても良い)

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この戦前のネタは、要は絶縁性の悪いチョークを使った時に、高圧を通すとアース対で、具合が悪いという事で考えられたもので、確かにコアはマイナス側へ繋がる訳だから、これを同電位に近い方に繋いだ方が、漏れもある物の場合は問題なくなる。(実質的に問題が解決している訳ではない)

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1サイクルを考え、今、片一方に逆向きへ設けた整流管を使って、半波で-Cを得るとすれば、この挿絵の様になる。

-C整流管は、Bの電流を流してフィラメントを点火させる。

トーレンスのアンプがこれに似て、Bのブリーダーに12AX7のフィラメントを点火させる面白い回路がある。

フィラメントを個別に整流してDCを得る以外のやり方でDC点火をする方法としては非常に良く考えられている。

一部オーヂオマニヤは、邪道と言ってバカにして相手にしたがらないが、理解が乏しいと言ってる様な物だから、それなら口を挟まない方が利口に思う。大体ウンチクを言いたく割り込んで来る輩が多い。まぁそれが秋葉原なのかも知れない(笑)

堂々面と向かってやっているから余程タチは良いとは思うけど。

私はそんなに詳しくて横から口出しするならばと席を譲って任せて逃げちゃうけど(笑)私に聞きに来たお客さんには申し訳ないけど(^^;;

まぁまぁ、そういう対人の勉強にもなるっちゃなるわね。やっぱり面と向かって物言うのと、電子的な、ここみたいな便所の落書きと同じなのとは違うかな。

ここは便所の落書きと同じだから、実際はどうなのかなと、不思議に思ったのならば、自身で実験して確かめて下さい(笑)

大事な部分は伏せているので、それも実験して自身で得て下さい。それに伴う怪我は自己責任で。怪我しないに越したこたないけれども。

 

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ただしかし、もう1サイクルを考えると、帰ってくるBの電流とCの向い方向とで、チョークで交差する。

これが例えば100mA同士であるとすれば、+100mAと-100mAで相互打ち消しになるのではないかと考えた。

従ってchの役目をしなくなりそうだが、これまたよく考えたら、0mAならば、そもそも平滑にならなくなる(?)

どんな波形になるのか、想像超えて分からないから、想定動作観測を電算機に掛けてみる。

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10数年使っている電源とマザボだが、なんとか動く。というか、殆ど使わないから多分壊れない(笑)

先日ブルースクリーンには、ウインドを多く出したらなって再起動していたが、多分システムが若干破損しているかRAMのエラーかも知れない。2012年に買ったMacは殆どエラーも出なくて現役だけど、Dosvは動くAppは多いけれども、バグり易い様な気もする。95の時はバグって再起動しただけでシステム見失うパターンは良く遭遇した。どうやってインストールするか忘れた。PC9821だったかな。CDROMが付いてるやつ。懐かし過ぎ(笑)

拾ったに近いIBMの14インチのモニタ使っていたけど調整ボタン破損で、爪楊枝で奥のタクトを押せば使えるっていう。

そういえば、コマンドを入れないとOSが立ち上がらないThinkPadDynabook?を持っていた事があるけど、なんてコマンドで立ち上げていたか忘れた。

fdiskでHDDのフォーマットをやっていた様な記憶がある。

まぁいいや。それは後にして。f:id:A2laboratory:20220811143513j:image

チョークの電流を見るとやはり±に振っているから、綺麗な打ち消しにはなっていないが充電が済むまでは、波打つ様子。

若干マイナスへ振っている程度と言えば、そんな具合。
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半波にした所。半分になるから1山少なくなり、ギザが少ない。
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-Cの出力波形は少しリプルがある
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Bの整流を半波にすると-Cにも影響があり、リプルが増えた。
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電流多く流し、アンバランスにしてみたが、あまり変化がない。

chを挟む位置を変えてみると、面白い事にプラス側へ挟むよりか、マイナスへ挟んだ方が早い周期で若干安定が良い様であるが、リプル自体はプラス側の方が少ない様である。

逆向きへ来る打ち消し作用とで、揺らぎに制動が掛かるのかも知れないが、平滑作用は1/2とは言わないが、互いに譲り合う部分がある様だ。
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少し長い時間を見ると、充電が済めばリプルは少なく安定する。

 

 

そんなこんなで、結果的には両立出来る事が分かったが、年寄り先輩先生が酸っぱく、“実際に組み立てて実験してみろ“と言っていて、コンピュータで設計した物は実機とは異なる。結果を鵜呑みにしていると危ないぞ。と。

 

どんな感じになるのか、見る分には良いけれども、実際にその様に上手く行くかは、やってみないと分からない。

という事で、これはあくまでも仮定。という事で(^ω^;;)

ネットに転がってるタダの回路図も不適当で当てにならない(笑)と良く言っている。

回路図は設計図ですからね。タダより怖い物はない(笑)確かに。

岡谷ロダンの技術者O氏談。先日も秋葉原で会ったけど、腰が痛いそうだけど元気だなぁ(笑)私も負けていられんど。