A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

CV9 実験

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先日外回りで見つけて仕入れた後家さんCV9。

オーヂオの人は袴も揃っていないと嫌がるとの事だが、ガラスデザインは同一だから私は許容範囲(笑)

調べるとPd18Wの球で、EL6が電気的特性が同一らしい。
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B7ソケットが秋葉原を歩き回っても取扱がないが、球は売っている。

どうした事か。っていう事で、注文しておいた(笑)

会社にも球があったから、ソケットも取り扱う様に置いてもらう事にしようかなと。

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立ち上がりに時間が掛かって、音が出だす迄30秒程は必要で、電子が安定に飛ぶ迄は60秒は必要そうであるから、割とゆっくりな立ち上がりに感じる。

特に直熱ばかり触っていると遅く感じる(^ω^;;)

直熱は2秒で立ち上がってくる(笑)

まぁまぁ、ゆっくりしていた方がフィラメント的には無理にガンガン加熱する様な設計では無いだろうから、寿命は長いのではないかなと思ったり。
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CV9の1段で直に信号を入れても0dBでも結構な音量が得られた。

8Wを得るには5V程必要らしいから、入力トランスを600:10kで使ってみると、やはりガンガン鳴らせた。

今迄単段アンプは、117N7アンプ位しか作った事がなかったが、CV9で短段8Wシングルは面白そうである。

小型でコスト安な割に実力派。面白いではないか。

プッシュにしても16W程度と殆どA1動作の様である。深いB級動作が苦手な球かも分からないから、ppならば807の方が上手であろうから、やらない事にして。

それに結構満足な音が出ているから、短段とは思えない程充実している。

パワーがある程度出るから、余裕がある表れかも知れない。

トランスは低周波1:3を買っても良いが、コイルは仕入れた分が沢山あるから、巻いて作るか。

実験で使ったTD-2は1つしかないのである。

なんならチョークトランスも巻くかな。

Westernを模して針金トランスで(笑)

コアがあれば、電源も巻いても良いが、大きいコアのはバラして良いのが生憎無いのである(^^;;

 

いやぁ、それにしても良く鳴る。

手持ち鈍感なのが多いから、2段にしないと満足に鳴らないかと思っていただけに感動してしまったというのが本音である。

 

ps:

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電子が元気良く出て、出て薄ら青くも見えるが、プレートが緑っぽい色をしている様な?...
暗がりにしたら、これまた驚いた事にマジックアイの様に緑色に発光しているではないか!

プレートの外面が緑に全体に光っていて、内側は僅かに薄ら青くなっているだけである。

外側のプレートに塗ってある物質に電子の反射かが飛び付いて、緑に発光しているのであろうが、初めて見た。素材は定めしスチールであろう。

他のCV9は、カーボンブラックタイプが多いから、電子が飛び出すレベルが高いのではないかと推測。

青に緑とまぁ、音も色も豊かで、驚かされる(笑)

更に音に対して、陰が動くという。

電子の動きが可視化されている様で全く面白い球である(笑)

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露光ゲインを上げた。ここまでやると肉眼よりも明るくなっているが、こんな具合に全体に光っている。

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信号が小さい/B電圧が低い時
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大きい信号が入って発光している部分が動いている時