A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

トロイダル。

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色々な素材のワイヤを買ってみた中の1つ。

色的には珪素鋼っぽいけれども、バネ材で売られていたもの。

WEの針金コアを見せてもらった時に、細いが焼きが入った様に曲がり難い、黒っぽい色の中に青っぽさがあったから、懐中時計の青焼き指針の様な素材に似ていそう。部類的には、バネ鋼と思われし。

ケチって少なく巻いて不作だとシャクであるし、コアが小さいと低域が出難いという結果が分かってきたから、数十mを小さく巻いてコア完成とした。

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以前にバラした小型トランスに巻いてあったのを保管していたから、ちょっとケチる為に繋いで再利用した。

ダブル巻きのターンはシリースに繋げば、1ターンで2ターン分稼げるから、500回巻けば、1000T分になる。

1次側は何回巻いたかは記憶に無いが、DCR150Ω程になった。
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2次側も継ぎ接ぎであるが、1.2kあるOMRONのリレーから取ったコイルが5000Tはあるのではないかと推測。

これも混ぜて巻く。
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数日巻き続けて完成(^ω^;;)

ボビンをとにかくクルクル輪っかを通さないとならないから、時間を食う。
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端子をくっ付けて音出ししてみる。
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P.Tのリーケージフラックスの影響があるが、離して向きを変えるとピタリと静かになる。
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試しにDCR的にはAU-300LCに似ているから、DL-103Rがどう鳴るのか聞いてみたが、+3dB程度しかゲインは稼げない様である。

低域から高域迄満足に鳴る事を確認。
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ハヤシ先生のP.Uでチェック。

高出力であるから、倍以上、高出力のMM並に鳴る。

今のところ、一番良い出来であるかも知れない。

文句無いHiFi、太い音がして、フワッとしていながら、パワーがある雰囲気。

ドラムのアタックが元気良くて、ビックリした(笑)

何時もだったら、この位の音量だと、これ位で鳴るだろうなという予想を超えて、ガツンと鳴るから、不意打ちには当てはまらないかも知れないが、久しぶりの鳥肌(笑)モノだった。